39.いろいろ教えました
城壁の外から出て、俺らは森を歩いている。
「まずは、普段から使ってるのから見せるね〜。」
「普段って?」
「短剣〜。」
「わかった。」
俺は、修復の終わった”烈炎”と”氷獄”を取り出す。
これは、つい最近やっと修復が終わって、使える状態に戻ったのだ。ちなみに鑑定結果はこんな感じ。
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名前:烈炎
種類:短剣
説明:大昔の遺跡から発掘された。刃は火龍の牙からできており、
所有者の魔力を使い炎を放つ。その刃で切り裂いたものは、一瞬に
して燃え尽きる。
追記:”防炎”が付与されている
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名前:氷獄
種類:短剣
説明:大昔の遺跡から発掘された。刃は氷龍の牙からできており、
その刃は所有者の魔力を使い、切りつけたものを凍てつかせる。そ
の刃に切られたものは、たちまち凍りつく。
追記:”防氷”が付与されている
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”防炎”と”防氷”ってのは、使用者に魔法の効果が及ばないようにするものだ。
あと、使うときには、ちゃんと魔力を込めずに使わないと大惨事が起こる。
前に一回、山火事を起こしかけたのだ。
使った瞬間に、周りの木が消滅したもん。
だってあんなに威力があるとは思わないだろ、普通。
まぁ、そんなことは置いておいて、ゴブリンがいるのでそいつで実演してやろう。
「じゃあ、見ててね〜。」
「わかった。」
俺は、後ろからゴブリンに近づき、斬りかかる。
「よっ。」
ザッ、ザッ
ゴブリンの体に、2回ほど斬撃を食らわせる。
「よいしょっ。」
ザッ…ドサ
ゴブリンが一瞬ひるんだ隙に、首を切り落とす。
「と、まぁとんな感じだね〜。」
「おお〜、スゲェ…」
「普段はもっと違う使い方してるけど、本来「短剣」っていうのは、素早さと手数の多さが売りの武器だからね〜。」
「そうなのか。というか普段はどうやってるんだ?」
「ああ、見たい〜?」
「ぜひとも見たい!」
「じゃあ、やってあげよう。」
俺は近くにあった木に登る。
「なんで木に登るんだ?」
「まぁ、見てなよ〜。」
俺は少し先にいるゴブリン3体の集団を見つける。
「じゃあ行くよ〜。」
ダンッ ダダダダダダ
俺はゴブリンのいる所まで一気に、木を蹴って移動し、目の前にいた奴に何発か入れるとそのまま飛んで、反対の木の幹を蹴り、また目の前の奴を数回ほど切ったあと、反対の木の幹を蹴りってのを、言葉どうり目にも止まらぬ早さで6回繰り返した。
ゴブリンは短剣の早さについてこられず、細切れになってグチャグチャになってる。
「こんな感じ〜。」
「…ええと、何が起きたんだ?」
「木を蹴って、移動しながら切りつけまくった。」
「うん、よくわかんないわ…」
まぁ、そうだろうな。だって、マッハに近い速度で動いてるもん。それに、木の幹とか綺麗に足跡ついてるし。
でも、ちゃんと靴とか洋服とかには”衝撃吸収”とかを刻んでるから、ちぎれたり溶けたりはしてないよ?
「まぁ、見えたらすごいと思うよ〜。」
「そんな物なのかよ⁉︎」
「まぁ次に行くね〜。」
そんなこんなで、いろいろな武器での戦闘を見せる。
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「で、どれがいい〜?」
「うう〜ん。というかシンさんは、おすすめって何?」
「短剣か双剣かなぁ〜?まぁ、後は魔法にもよるけど。」
「なんで?」
「ほら、財布盗んで行ったとき、身のこなしは悪くなかったから、手数増やして早さで勝負したほうがいいかなぁ〜、って思ってさ。」
実際はステータスを見たからなんだが。ちなみにこんな感じだ。
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名前:アルファス・レステンクール
種族:人間
性別:男
年齢:12
称号:英雄の遺志
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職業:魔法剣士 レベル:14
筋力:24
体力:68
耐性:47
敏捷:69
魔力:97
知力:48
属性:闇 火
スキル:軽業
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子供にしては、かなりと言っていいほど能力値が高い。というか実は姓名持ちだったっていうね
多分、英雄の遺志って称号の影響だと思うけど。
「ふ〜ん、でも魔法にもよるってどういうこと?」
「補助系統の魔法が多い属性なら、両手に意識を持ってかれてもいいけど、攻撃系統の魔法が多い属性なら、魔法を使いながら戦うほうがいいからね〜。」
「なるほど…」
「アルの属性って何〜?」
もう見たから知ってるが、形としては聞いておく。
「ええと…」
「何〜?」
「…火だよ。」
「他にもあるよね〜?」
「な、ないよ!別に…」
「嘘ついてもわかるよ〜。」
見たから知ってるだけだがな…
「ええと、あの…」
「最上位とか〜?」
「いや、違うけど…」
「じゃあ、闇だね〜。」
「え?なんでわかったの⁉︎」
「言いづらい属性なんて、最上位か闇しかないでしょ〜?」
「あ、そうか。でも俺、闇持ちだけど…」
前にも言ったが、この世界で闇属性というのは、魔族が使うことの多い魔法だ。だから人間は嫌悪したり、恐怖の対象になったり、迫害されるとこが多々あるのだ。
「別にいいじゃん〜。」
「へ?」
「まぁ見てなよ〜。『影絵』起動。」
俺の影から人型の靄が立ち上がり、踊り出す。ちなみに踊ってるのは、単なる気分だ。
「え?どういうことだ?」
「僕も闇使えるんだよね〜。」
「本当に⁉︎」
「まぁ、そういうことだから。で、何がいい〜?」
「じゃあ…」
アルが決めた後に、俺らは城壁の中に戻る…
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