表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/361

38.弟子にしました

 俺は孤児院に帰ってきた。


 「あっ!さっきの兄ちゃん。どこ行ってたんだ?アンリねぇちゃんが探してたみたいだけど。」


 入り口近くにさっきの、ええと…アルだっけ?がいた。


 「ちょっと、野暮用を片しに行ってたんだ〜。」

 「ふ〜ん、そう「あっ、シンさん帰ってきたのですね!よかったぁ…」なのか…」


 話してんの遮ららえてやんの〜。やっぱこいつおもしれぇ。


 「どうかしたの〜?」

 「貴族に殺されてしまったのかと、思って…」


 どうやら心配してくれてたみたいだ。

 

 「ははは〜。そんなやつら如きに僕はやられないよ〜?」

 「笑い事ではないんです!もし貴族に目をつけられたりなんかしたら…」

 「大丈夫だよ〜。少なくともアーノルドは、善人に生まれ変わったから〜。」

 「へ?」

 「まぁ、そのうちわかるよ〜。」

 「は、はぁ。そうですか…」

 「じゃ、報告はしたから帰るね〜。」


 今日はもともと、ギルドの依頼を片付ける予定だったのだ。さっさと戻らねば。

 

 「ちょっと待ってくれ!」


 ん?なんだろ、アルが呼び止めてきたんだが。


 「俺を弟子にしてくれ!Aランクの悪霊なんだろ?」

 「そうだけど。なんで〜?」

 「俺が孤児院と孤児院のみんなを守るんだ!この前、シモンが連れて行かれた時は、俺何もできなくて…」

 「ふ〜ん。」


 なるほどな、俺と同じような理由ね。


 「いいよ〜。」

 「本当か⁉︎」

 「ただし、その格好じゃ魔物を狩るのも無理そうだから、4日間あげる。その間に服装どうにかしてね〜?」


 今のアルの服装は、ボロボロの布切れを数枚ほど纏ってるだけのようなのだ。


 「でも、俺らお金がなくて…」


 あ、そうだったな。


 「アンリさん。これあげるから、どうにかしてあげて〜。」

 「いや、でもまだ12の子供が戦うなんて…」


 12だったんだ、こいつ。というか、お金渡そうとしてるのに、受け取ってくれないんだが…



 「私はアルが戦うなんて、反対です。」

 「なんでだよ!」

 「あなたは、まだ子どもです。こういうことは大人に「俺はもう、みんなが連れて行かれるのを見てるだけなのは嫌なんだ!」任せて…」


 おお〜。熱いね〜。



 「この間、シモンくんが連れて行かれた時、ボロボロにやられたのを忘れたのですか!」

 「だから強くなるんだ!今度こそ俺が…」

 「大丈夫だよ〜。アルは強くなれそうだし。」

 「ほら、こいつだって、そう言ってるじゃん!」


 そのあとも、しばらくアンリが反対する。



 「ですが…」

 「俺、強くなれるように頑張るから!お願い!」

 「はぁ、わかりました。ただし、シンさんの言うことをきちんと聞くんですよ。」

 「わかった。」


 どうやら、アルはアンリを説得できたようだ。


 「シンさん、アルのことをお願いします。」

 「りょうか〜い。じゃあ、これね。」


 今度こそお金を渡す。


 「ええっ!金貨なんて受け取れませんよ!」

 「いいのいいの。どうせいっぱいあるから〜。」


 最近お金を使う機会がなくて、大量にたまっているので、このくらいじゃあ全く減らないのだ。


 「ですが。今日初めて会った人に、お金をいただくなんて…」

 「じゃあ、これは寄付金ってことにしておいてよ〜。」

 「…わかりました。ありがたくいただきます。」

 「これで、アルの身なりとかも整えてあげてね〜。」

 「はい。ありがとうございます。」

 「いいえ〜。じゃあ、4日後にギルドにいるから、来てね〜。」

 「わかった!」


 俺は孤児院を出る…




^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^


 と、まぁこんなことがあったのだ。

 にしても、アルってまともな服着てると、こんなに変わるんだな。



 「ていうか、シンさん。貴族に何したんだ?あのあとから、兵士もこなくなったし、援助金も増えたぞ。」

 「ん?何のことだかわからないなぁ〜。」

 「とぼけんなよ!なんかやったんだろ?」

 「秘密〜。」

 「なぁ!教えてくれよ〜!」

 「そのうちね〜。」

 「約束だからな、絶対だぞ!」

 「そんなことよりも、早く行くよ〜。」

 「あ、うん。わかった。」



 俺はアルを連れて、ギルドの外に出る。




 「そういえば、アルって何の武器使うの〜?」


 そういや聞いてなかったわ。一応武器全般の知識はあるから、なんでも教えられるけど。


 「わかんない。」

 「う〜ん。どういうこと?」

 「俺は、今まで戦ったことないから…」

 「なるほど。じゃあとりあえず、どんなのがいい?」

 「どんなのって?」

 「大剣とか、短剣とか、槌とか、槍とかさ〜。」

 「うぅ〜ん、シンさんは何を使うんだ?」

 「短剣と大鎌〜。」


 実は最近、武術系のスキルを増やそうと思って、練習して取ったのだ。ちなみに今のステータスは、こんな感じ。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 名前:松井 新一郎

 種族:人間

 性別:男

 年齢:16

 称号:暇人 鬼畜 外道 ドS 快楽主義者

 読書家 知識人 異界人 不老不死 虐殺者

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 職業:嘘つきの王 レベル:30

 筋力:68000

 体力:120000

 耐性:84600

 敏捷:203000

 魔力:3890000

 知力:98000

 属性:風 闇 空間

 スキル:改変 隠蔽 実現 隠密 鑑定 

 並立思考 完全記憶 思考加速 速読 

 異世界言語 ナイフ戦闘術 捕縄術 身体制御

 眷属化 眷属強化 魔眼 魔力支配 自己再生

 眷属召喚 空間掌握 陣記録 大鎌術 鍛治

 念話 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 


 大鎌術以外にも、魔物や他人に意思を伝える”念話”と、金属を改変しまくってたら、いつの間にかあった”鍛治”が増えている。


 レベルが上がってステータスが異常に上がってるのは、気にしないことにした。

 


 「ふ〜ん。そうなのか。俺はどうしよう…」

 「まぁ、いろいろ使って見せてあげるから、それから決めるといいよ〜。」

 「わかった。」


 武器はいろんなのを作ったり、買ったり、それを作り変えたりしたのが、アイテムルームの中に入ってるので、それを使って片っ端から実演してやるとしよう。


 なんやかんやしながら、俺らは城壁の外に向かう…


意見、感想等ございましたらお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ