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34.卵が孵りました

40話目、到達です!

 卵に魔力を注いで、今日で5日目になった。あれから俺は、”孤独の多重世界”の中にある魔法訓練用に作った ”魔導研究室”の中で魔法を作りながら、卵に魔力を注いで過ごした。

 そして今、俺は夕食を食べ終わって、神野たちと石井の部屋で卵が孵るのを待ってる。


 「鑑定」で卵を見てみたら、面白いものが視れた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前:龍種の卵

種類:魔物

説明:龍系統の卵。魔力を込めることで孵化する。与えられた魔力

量で種族が変化する。

追記:現在魔力量…52048600 孵化まであと、0時間28分。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 卵が孵るまでの時間がわかったのだ。ちなみに石井のは、


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前:竜種の卵

種類:魔物

説明:竜系統の卵。魔力を込めることで孵化する。与えられた魔力

量で種族が変化する。

追記:現在魔力量…10040 孵化まであと、0時間17分。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


魔力量の差がヤバかった。あと、龍と竜の違いは普通に強さとかだ。


 そして後20分ちょっとで、卵が孵る。


 「石井くん、この魔道具の使い方を説明するね〜。」

 「おう。」


 俺は渡した時以来、石井に説明をしてなかったので、説明を開始する。


 「この魔道具には、魔物と契約する陣が刻まれていて、爪の部分に魔力を込めながら『我、契約を成すもの。汝、名を”  ”とする。』って唱えて、名前をつけることで契約するんだ〜。大丈夫?」

 「ああ、続けてくれ。」

 「魔物が生まれたら、これを魔物の首に着けて契約する。でも契約は眷属化とは違って、食べ物も食べるから、孵ったら食べ物もちゃんとあげてね。」

 「わかった。他になんか注意することはあるか?」

 「あとはないよ〜。強いて言うなら、契約は早めに済ますことをお勧めするよ〜。と、いうわけで名前は考えた〜?」

 「ああ、考えた。まだ教えないぞ?」

 「ちぇっ〜。」

 

 その後も、しばらく話していると石井の卵にヒビが入る。


 「あっ、和くん!ヒビが入ったよ!」

 「ほんとだ!早く生まれろ!」


 それから少しして卵から黄色い体色で、まさに西洋竜という感じな、40cmくらいのドラゴンが顔を出す。


 「よし、『我、契約を成すもの。汝、名を”ランド”とする。』っと。これでいいのか?」

 「眷属化とは違うから、僕はわかんないよ〜。安井さん、鑑定してみてよ〜。」

 「ちょっと待って、『鑑定』…出来てるみたいだよ!」

 「おお〜。俺のドラゴンだ!やった。」

 「よかったな。で、なんてドラゴンなんだ?」

 「ええと、ホーリー・アース・ドラゴンだって。」

 「あれ?ワイバーンじゃねぇのか?」

 「ほんとだね〜。なんでだろ〜?」


 無論、込めた魔力量の問題である。生まれたドラゴンを見てみる、『鑑定』っと。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前:ランド

種族:ホーリー・アース・ドラゴン(幼体)

ランク:A

状態:石井 和也の従属

スキル:ブレス 咆哮 回復

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 どうやら、ランクA程度だったみたいだ…テラの方が高いな!


 そんなことをしてると、俺の方もヒビが入る。


 「おっ。生まれろ〜、がんばれ〜。」


 頭部に鋭いツノが生え、真っ黒な鱗に緑色のラインが入った胴体に、細長い尻尾と大きめな翼を持つ西洋龍…を30cmくらいに縮めたようなドラゴンが顔を出した。成体になったらカッコイイだろうな。


 キュイ!


 鳴いたよ。可愛いな…まぁ、いいや。とにかく眷属化しよ。


 「えっと、『我、汝を眷属として迎えるもの。汝に名を授ける。汝、名を”ニーズヘッグ”とする。』


 パスがつながる。


 ちなみにニーズヘッグってのは、北洋神話に出てくる、世界樹の根を囓る化け物の名前だ。


 さて鑑定しよう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前:ニーズヘッグ

種族:ダークネス・テンペスト・ドラゴン(幼体)

ランク:S

状態:松井 新一郎の眷属

スキル:ブレス 咆哮 影操作 嵐操作 飛行 肉体変化

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 Sって初めて見たんだが…まぁ、強いことには変わりないから、いいや。


 「なんか文字化けして、読めなくなってるんだけど…」

 「また〜?まぁ、可愛いからいいじゃん〜。」

 「キュイッ」


 また、鳴いたわ。


 というかいつの間にか、ポケットから出してたテラと遊んでるんだが。打ち解けるの早いな…


 「いいのかよ…あ!こいつって飯、食べるんだったよな?」

 「そうだね〜。なんか食べさせてあげなよ〜。」

 「おう。なんかもらってくる!」


 石井がランドを抱えたまま、走って行った。


 「しんちゃんはいいの?」

 「眷属は魔力で育つからね〜。」

 「そう言えばそうだったな。他に眷属は居ないのか?」

 「いるよ〜。ここじゃ出せなさそうだけど。」

 「どういうこと?」

 「デカいんだよ〜。」

 「へぇ〜、どの位だ?」

 「3mちょっとくらいかなぁ〜。」

 「なんだそいつ⁉︎」

 「キングゴブリンズだよ〜。」

 「ズってことは、いっぱいいるの?」

 「8体いるよ〜。」

 「キングゴブリンってCランクだよな…」


 

 ガチャッ


 「こんなの食べるかな?」

 

 石井が戻ってきた。そして、デカい肉を見せてくる。


 「歯はある〜?」

 「あ…」

 

 石井がランドの口の中を見る。


 「あった!」

 「マジか⁉︎まだ産まれたばかりだぞ!」

 「魔物は産まれた時から、成体を小さくしただけの奴が多いよ〜。」

 「そうなのか。初めて知ったわ。」

 「石井くん小さいのは、今のうちだけだからね〜。」

 「えっ!いつデカくなるんだ⁉︎」

 「だいたい、一週間ちょっとだと思うよ〜。」

 「そしたら、乗れるか⁉︎」

 「そうやって育てれば乗れると思うよ〜。」

 「よっしゃぁあ!」

 「和くん、どんだけ乗りたかったのよ。」

 「まったくだな。」




 そのあと少し話してから、俺らは各々部屋に戻った。



 「おいで、テラ、ニーズ。」


 俺は布団に入り、2匹を呼ぶ。


 「うがっ⁉︎」


 テラは、フニフニと少し浮きながら来たからいいが、ニーズが思いっきり俺に向かって飛んできた。


 「もっとゆっくり飛んでよね…」

 「キュゥ…」


 ションボリしたわ。可愛いな、おい…


 その後、俺は2匹を布団に入れて、眠りについた。


意見、感想等ございましたらお願いします。

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