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31.王都に戻ってきました

 朝だ。俺は今、馬車に乗って王都に戻ってる。宿屋を出て、バーナードに見送られながら村を出た。



 「うぅぅ、頭痛い…」

 「あんなになるまで飲むからだ。おとなしく寝てろ。」

 「う、うん。そうするわ…」


 イザベルは昨日の分の二日酔いで死にかけてる…


 そして今、だいたい村を出て2時間くらいが経っている。遠くに王都の城壁が見える。

 街道は、舗装されてはいるが、さすがにこんな世界なので、周りは森に囲まれ、かなり凸凹とした道だ。


 「暇だね〜。」


 誰も反応はない…


 「はぁ…」


 その後も、盗賊に可愛い女の子や貴族が襲われてるのを助けるとか、魔族が攻めてくるとかみたいなテンプレもないまま王都についた。残念だ。


 まぁ、どうせあったとしても、キングゴブリンたちが終わらせてしまうので、結局変わらないが。


 「ついたぞ。」

 「ふぅ〜。やっとついたか!」



 俺らは城壁で門番にカードを提示して、中に入る…


 「新、俺らは馬車を置いてくるが、お前はどうする?」

 「僕は寄るところがあるから〜。」

 「そうか!じゃあ後でギルドで会おう!」

 「また後でね〜。」


 俺はカーランの店に向かう…


^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^


 「ただいま〜。」

 「おや、シンかい。薬草持ってきたのかい?」

 「そうだよ〜。はい、これね〜。」


 俺はカーランに薬草の入った袋を3つ渡す。


 「あいよ。36Bだよ。他には何かあるかい?」

 「ないよ〜。ありがとね〜。」

 「そうかい。またおいで!」

 「じゃあね〜。」


 俺はカーランの店を出て、ギルドに向かう。

 途中、串焼き屋を探したが、どうやら今日はやっていないらしく、見つからなかった。



 カランカラン


 俺はギルドに入る。


 「あっ!シンさん、戻ってきたっす。」

 「おう、来たか!じゃあ、受付に行くぞ。」


 俺らは受付に行く…

 

 「”竜宮”と松井様。おかえりなさいませ。報告でしょうか?」

 「ああ、これがそれだ。」

 

 フェルナンが、バーナードから受け取っていた紙を渡す。


 「確認いたしますね…」


 受付嬢が奥に引っ込む。


 「確認が取れました。報酬の10000Bです。」

 「ああ。」


 いつも通りフェルナンが受け取る。


 「また、ユーグ様はAランクの試験が、受けることができるようになりました。」

 「ほんとっすか⁉︎」

 「やっとだな。近いうちに受けよう。」

 「わかったっす!」

 「では、お疲れさまでした。」


 俺らは受付を離れ、近くの空いている席に着く…


 「シン、お前の分だ。」

 「ええと、銀貨35枚だから…3500B?そんなにいいいの〜?」

 「ああ、ワイバーン仕留めたの全部お前だっただろ。」

 「そういえばそうだね〜。じゃあ、もらっとくね〜。」


 俺はフェルナンから3500B受け取る。


 「じゃあ、またそのうち一緒にやろうな!」

 「うん、そうだね〜。」

 「じゃあ、またそのうちな。」

 「じゃあね〜。」

 「「「「「おう(はい)」」」」」


 俺はギルドから出る…


 「さて、この後どうしようか。」


 やることがない。この時間から外に出ても面倒だし…神野たちの訓練でも見ようかな?よし、そうしよう。


 俺は城に向かって歩き始める…


 「あ。昼飯食ってないんだったわ。」


 その前に昼飯を食おう。

 俺は最近、依頼で作った店に行く。


^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^


 少しメインストリートから外れた道にある建物に着く。

 

 見た目は普通の一軒家みたいではあるが、入り口の上に「アルバート洋食店」と書かれた看板がある。


 ここは俺が出店するのを手伝った店なのだ。俺はドアを開け、中に入る… 


 ガチャ…


 「いらっしゃい!ってシンかよ…」

 「いらっしゃったよ〜。」


 中に入るとカウンターの奥から、モジャモジャ頭で、身長170cmくらい、顔はイケメンという部類に入るであろう、細身な男が顔を出す。こいつはアルバート、Bランクになる少し前に受けた、依頼の依頼主だ。


 「で、注文は?」

 「いつもと同じね〜。」

 「はいよ、ちょっと待ってろ。」


 アルバートは奥に引っ込み、少しするといい匂いが店内に充満する。


 「へい、お待ち。フォレストボアのステーキとハンドベアーのスープだ。パンはそこにあるのを取っていけ。」

 「おお〜、やっぱりアルバート、料理じょうずだね〜。」

 「俺より上手いやつが何を言う…」


 俺はアルバートの言い分を無視し飯を食う。


 もぐもぐ…


 ガチャ


 「いらっしゃい!好きな席に座ってくれ!」

 「はい、じゃあここにしようかな。」

 「メニューはあそこにある、決まったら呼んでくれ。」

 「あ、はい。」

 

 どうやら、他の客もきたようだ…


 ガチャ


 「いらっしゃい!…」


 その後もお昼時に近づいたからか、客が増える。

 

 「アルバート〜。ごちそうさま〜。」

 「おう、またいつでも来いよ!」

 「今度は知り合い連れてくるね〜。」


 今度、神野たちも連れてこよう。

 

 ガチャ


 俺は店を出る。ポケットから時計を出して、時間を見ると13時だった。もうそろそろ神野たちも飯を食い終わる頃だろうな。


 俺は今度こそ城に向かって歩き出す…


意見、感想等ございましたらお願いします。

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