25,あれから2週間が経ちました
朝だ。俺らが召喚されから、こちらの世界での2週間が経った。オービスは10日間で1週間、つまり、20日が経った。なんだかんだで結構色々な事があった。
俺は、制服だったものを着て、ベルトを付け短剣3本を取り付け、テラにいつものように胸ポケットに入ってもらい、朝食を食いに食堂に向かう。
ちなみに、制服は動きずらいし目立つから、フードのついていて赤のラインの入った、丈が膝の後ろくらいまである真っ黒いローブに作り変えたのだ。
しばらく歩いて食堂に行き、朝食を食う。
「神野くんたち訓練どんな感じ〜?」
「おう、もう少しで基礎が終わって、実践的な訓練が始まるらしい。」
「じゃ〜あともう少しで外に来れるね〜!」
どうやら訓練は順調のようだ。この分で行けばあと1週間あれば外に行けるだろう。
「あぁ、そん時は頼むな。」
「神野くん以外はいいよ〜」
「だから、なんで俺だけ嫌なんだよ⁉︎」
「なんか生理的に無理…」
「え⁉︎マジでっ⁉︎」
「いやだな〜ジョークだよ〜…半分は。」
「半分は本気かよっ⁉︎」
「それよりも、まだ行かなくていいの〜?」
「そだね、もうそろそろ行こうか?和くん、拓巳くん。」
「うん、そうだね。今日は帰ってくるの、しんちゃん?」
「帰ってこないかな〜?じゃあ、みんな頑張ってね〜」
「「「おう(うん)」」」
神野たちが行ってしまったので俺も行くとしよう。
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「おじちゃ〜ん、門開けてぇ〜」
「誰がおじちゃんだ!俺はまだ39だと言ってるだろうが!」
「まあいいじゃん〜門開けて〜」
「はいはい、開けてやるよ…」
ギィィィィィィ
城門が開く
「ありがとね〜」
「今日も頑張れよ!」
「うん〜」
俺は、門番のダリウスに礼をいって、城下街に出る…
さて、2週間でなにがあったのか簡単に説明しよう!
俺は、3日目からは、自由行動となり、そこから8日間は午前中に図書館で本を読み、午後はギルドに行ったり、魔法作りに励んだり、テラとほかの眷属と”孤独の多重世界”の中で遊んだりしてた。
ちなみに”孤独の多重世界”は俺の作った異空間で、俺以外に使うことのできなる人のいない魔法の一つで、幾つかの空間を連結してできている。
図書館の本は合計10日間で全て読み切った。その中には禁書なども含まれ、”勇者召還”やそれに準ずる魔法などもあって、一応元の世界に戻る魔法も見つけた。
その後は、朝食後は城から出て、城下町に行って遊んでいたり、外で魔法実験のついでに依頼をこなしている。
あれこれ思っているうちに道具屋に着く
「カーランさんおはよ〜」
「おや、シンかい、今日もあれかい?」
「三つ、くれる〜?」
「あいよ、ちょっと待ってな。」
「は〜い」
カーランが奥へ取りに行く
「まいど、6Bだよ。」
俺はカーランに銅貨6枚を手渡す。
「ちょうどだね。いってらっしゃい。」
「いってくるね〜」
俺は、道具屋から出る。
今、俺が受け取ったのは薬草を入れるための袋で、ギルドに納品しないで直接カーランの店に売っている。その方が儲けがいいのだ。袋に満杯まで入れて、一袋12Bで買い取ってくれる。つまり、10Bの儲けが出る。だが、ギルドに納品すると一袋7Bなのだ。
しばらく歩き、俺は串焼き屋に寄る。どうやら、今日はやっているようだ…
「おっちゃん、4本ちょうだい〜」
「あいよ、8Bだ。」
「ほい、8B」
「まいど。気をつけろよ。」
「ありがと〜」
俺は串焼きを受け取る。
俺は串焼きを食いながら、ギルドへ向かう…
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