20.眷属ができました
「ふぅ、やっとおわったぁ〜」
かれこれ、20分くらいずっと、ゴブリンを持ってくる→魔石を取り出す→ゴブリンを後ろに捨てる っていうのを7箇所くらいで繰り返してた。並列思考を使いっぱなしだったからか、頭が痛い。
結果、ゴブリン107体、ホブゴブリン13体がいた。この世界のゴブリンも他種族を使い繁殖するが、どうやらここにはいなかったようだ。ざんね…じゃなくて良かった。
さて、この魔石どうしよう。鑑定してみたんだが
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名前:魔石
階級:E
説明:ゴブリンの魔石。価値は低い
追記:
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ていう感じだった使い道もないから持っててもしょうがないんだが…
そうだ!一個にしてみよう!
いうつか残して、他全てが一つになったのをイメージし『”改変”』
「うっ…」
結構多量の魔力を持ってかれる…だが、うまくいった?のかな。
俺の手の中には、透明で内側に赤い亀裂のような模様の入った石が一つある。
どうなったのか見てみよう『鑑定』
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名前:魔晶石
階級:B
説明:まだ属性のない魔晶石。
追記:
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こんなのになった。魔晶石っていうのは、魔石の一つ上のランクの石らしい。今はもうないらしいのだが…
まぁいいや、そろそろ戻るとしよう。
俺は城壁の入り口へ戻る
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うーん、なんかさっきからスライムが付いてくるんだが…
ちなみに、スライムは真ん中に核があり、そこ以外が半透明の液体で、丸い形をした魔物だ
あんまり害意を感じないから放っておいたのだが、もうそろそろ城壁についてしまう。
あっ!そうだ眷属にできないかな?
確か眷属化は…
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スキル名:眷属化
効果:魔物を眷属にすることができる。ただし生
きている魔物は、魔物が拒否すると眷属にはでき
ない。又、倒した魔物の魔石に自らの魔力を込め
て、魔物を蘇らせることで、眷属にする。成功す
ると、魔物との間にパスがつながる。
使用法:生きているものは『我、汝を眷属として
迎えるもの。汝に名を授ける。汝、名を” ”と
する。』と唱えて名前をつける。又、倒した魔物
は、魔石に魔力を込めて『汝、我が意志と共にあ
れ。』と唱える。
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よし、やってみましょうか
『我、汝を眷属として迎えるもの。汝に名を授ける。汝、名を”テラ”とする。』
ちなみに、テラというのは、大地の女神の名前だ。
なんかスライムとつながったような感覚があったので鑑定してみる。
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名前:テラ
種族:テンペスト・スライム
ランク:AA
状態:松井 新一郎の眷属
スキル:収縮 嵐化 自己修復
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おお〜!できたっ!
というかランクAAって高っ!
なんかパスがつながった後、少ししたら見た目が変わり、体が液体から空気みたいなものに変わり、小さな竜巻っぽいものが中にある、水風船みたいになった。”眷属強化”の影響かな?
「おいで、テラ」
スゥゥゥ〜って感じでこっちまで来た。どうやら少し浮いてるようだ。
「少し小さくなれる?」
スキルに収縮とあったので、できるかと思い、言ってみたら。
車のタイヤぐらいのサイズだったのが、手乗りサイズまで縮んだ。
「おお〜スゴイ!」
俺はテラを持ってみたのだが、触りごごちは、プニプニした水風船みたいだった。結構気持ちいい
撫でてやったら、ホヨホヨ動いてる…なんか、嬉しそうに見えて可愛い
しばらく撫でた後、俺はテラを手に持って入り口に向かう…
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