19.魔物を狩りました
俺らは城壁の出口に来た
「団長じゃあないですか。どうしました?」
門番に声をかけられる
「ああ、こいつと魔物を狩りにな。」
「そうでしたか。お気をつけて。」
「ああ、お前らも頑張れよ。」
「「はいっ!」」
どうやらアレクは人望も厚いようだ
「…というかあいつだれだ?」
「いや、知らん。新入りか?」
「なんだろうか?しかし団長自ら…」
なんか後ろで言われているが気にしないい
「で、何を狩るの?」
「ゴブリンだ。こいつならFランクだから簡単に倒せるだろう」
「へぇ〜」
しばらく門から離れたところまで歩く…
「止まれ、そこにゴブリンがいる」
アレクの目線の先に4体ほどのゴブリンがいる。ゴブリンとは緑色の肌の角の生えた不細工な子供みたいな感じだ。
「三体は片付けるから残りの一匹をやれ。できるか?」
「とーぜんっ」
「では、行くぞっ」
アレクの合図で奇襲をかける。
「ふんっ!」
ザスッ!… ドサ
アレクの振り切った剣で二匹のゴブリンの首が飛ぶ
「よっと」
シャッ
余ったゴブリンの首に一撃入れる
「うーん、浅いなぁ〜」
もう一度首に入れると今度はうまくいき、半分くらい切り込みが入る
「よしっ」
ゴブリンは倒れた
「こっちは終わったよ〜」
「ふむ、まぁまぁだな。よくやった。」
「うん」
「では、解体するぞ」
「え?」
「いや、解体と言っても魔石を取るだけだ。それをやらないとアンデットに成ってしまうからな。」
「へぇ〜」
どうやら、魔石さえなければアンデットにはならないので、魔石だけは回収しないといけないらしい。
「終わったな、では次に行くぞ。」
「ほーい」
しばらくゴブリンを狩ること3時間…
「ふむ、ゴブリンの量が多いな。どこかに集落ができてるのかもしれん。」
「集落があるとどうなるの?」
「ランクが上がり、Eランクになる。その上、上位種が生まれる可能性が高まる。」
「上位種ってホブ?」
「そうだホブゴブリンはランクがEの魔物だ」
「ふーん」
「少し、別行動にしよう。俺は向こうを、お前は反対側を探せ。ただし、見つけた場合はすぐに戻ってこい。いいな?」
「了解〜」
「では、しばらく探し、見つからなければ、出てきたところに戻れ。」
「では、また後で〜」
アレクと一旦別れる
「面倒だからなければいいんだけどなぁ〜」
俺も反対側に向かって歩き出す
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はい、見つけてしまいました。俺がいつフラグを立てたというのだ⁉︎
結構いるな、100くらいいるんじゃないかな?
どうしようか、多分魔法使えば簡単に行ける気がする。
やってみるか!昨日作った陣も試したいし
でもまずは、大きさを見なくては…俺は集落の周りを一周する。
「よし、だいたい範囲はわかった。ではやってみよう」
そうして俺は陣を描く
完成っ!じゃあいこうか。
『死風』起動っ
ヒュオォォォォォォ
俺の前の陣から黒い風が吹く…
すると風の当たったところから、腐っていく。
これは闇魔法と風魔法を組み合わせて作った魔法だ。
昨日、闇魔法について調べたら、闇魔法は重力や影を操ったり、物の状態を負の状態に持っていったり、精神に干渉したりできる魔法だったのだ。
この”死風”は、闇魔法の腐敗させる魔法を風魔法で蔓延させる魔法だ。
さて、もういいかな?
俺は集落の中に入っていく…
「おお〜!」
集落の中にあったものがすべて腐敗し、壊れかけている。そして、ゴブリンが大量に転がっている。
これ全部の魔石回収しなくちゃいけないのか…
仕方ないので魔法を使う
『影腕』起動
名前の通り影で作った腕である。ちなみに操作は全て自分でやらなくてはならない。
さて、回収しますか。
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