17.ギルドに行きました
20話目、到達です!
さっきから、いろんな人に見られてる気がする…アレクって有名なのかな?
というか、今どこに向かってんだろ?
「ねぇ〜どこにむかってるの〜?」
「あぁ、それは冒険者ギルドだ。魔物を倒して換金するなら、登録しておいたほうがいいからな。」
「へぇ〜」
どうやら俺は冒険者になるらしい。テンプレとか、ないかな?
しばらく歩くと、剣と魔物を象徴するような模様が描かれた看板の掛かった、でかい建物の前に来る。
「ここが、冒険者ギルドだ。いくぞ」
「うんっ」
カランカラン
ドアに付いたベルが鳴り、俺らは中に入る。
中は酒場っぽいのがあり、その奥に受付っぽい所と、その隣に階段と紙の貼られたボードがある
「おや、アレクさんじゃないかですかい。どうしたんです?」
「こいつの登録だ」
「へぇ、こいつですかい。」
「そうだ。」
いきなり鎧を着たヤンキーみたいなのとアレクが話し出した
「じゃあ、また今度な」
「へい、お勤め頑張ってくだせぇ」
「おう」
どうやら終わったようだ
「さて、登録はそこだから。やってこい」
「登録ってなんかいるもあるの?」
「あぁ、そうだ。忘れていた。登録金がかかる」
そういってアレクは俺に銀貨を一枚よこす
「釣りはやるから、登録してこい」
「了解、アレクは?」
「俺はギルド長に用があるんでな、一時間ぐらいで戻る」
「終わったら、ちょっと出てきてもいい?」
「いいが、きちんとと戻ってこいよ。」
「うん」
「では行ってくる」
アレクが階段を上っていく
「さて、登録だな。」
俺は受付っぽいところに行く
「ようこそ、冒険者ギルドへ。依頼でしょうか?」
「いや〜、登録の方だよ〜」
「そうでしたか、申し訳ございません。では、こちらの用紙に記入してください」
「ほーい」
紙とペンを渡されたので、書き始める
職業は魔物使い、性別は男っと…年齢は16で、技能はナイフでいいかな?
さて、記入完了
「これでいい?」
「はい、問題ありません。ではしばらくお待ちください」
「うん」
空いてるテーブルがあったのでそこに座る…
ん?どうしたんだろ、周りの人が「やっちまったな」みたいな顔でこっちを見てくる。
「おいガキ、そこは俺らの席だ」
うしろに4人組のおっさんがいる
「そうなの?」
「そうなの?じゃねんだよ、俺らが座ろうとしてんだ。俺らの席に決まってんだろぉが」
どうなのか知らないので、受付の人に聞くとしよう
「ねぇ〜、そんな規則でもあるの〜?」
「い、いえ。ございません…」
無いようだ、じゃあ単なる八つ当たりかな?
「ないみたいだけど〜?」
「ふざけてんじゃねぇぞ!さっさとどけや!」
「え?なんで?」
「テメェ。俺らがCランクパーティ”四つ首の大蛇”だと知っててやってんのか!」
「いや知らないよ?」
ブンッ
どうやら、切れたみたいで殴ってきた
「うわぁ〜」
吹っ飛ばされてみる
「へっ、ガキが。俺らに逆らうからそんなことになんだよ。よく覚えとけ」
粋がってる、なんか腹たってきたわ…
「ねぇ、今殴ったよね?殴ったよね?ふふふふ…」
「はぁ?それがどうしたんだっつんだよ?」
「やられたんだから、やり返してもいいよね?ひっひっひ…」
ヒュン…ドガッ
…ガッシャン
ステータスを少しだけ強めに使って殴り飛ばす、殴ったやつは壁まで吹き飛ぶ…
「ふふふ…ねぇ、起きてる?」
「う゛っ…テメェ何しやがった?」
「あっ?まだそんな口聞くんだぁ〜?ひっひっひっひ…」
グサッ
そいつを持ち上げて、オリハルコンの短剣で両方の手の平を壁に突き刺す
「ぐあぁぁぁぁ⁉︎」
「で?」
「すすすすみませんでした。」
「くふふふ…で?それがどうしたの?」
「い、いやだから、俺が悪かった…」
「うん、だ・か・ら?」
「え?」
「気分悪いから死んで償なってよ〜。ひひひ…」
「い、いや!悪かった、俺が悪かったから。もう許してくれ。」
そんなことをしていると、受付に呼ばれる。
「松井様ギルドカードができました。」
どうやらカードができたようだ。
「うん、飽きたからいいや。」
短剣を引き抜いてベルトにしまい、受付に行く
「あぁ、そうだ。『つぎはないからね?』」
「はっ、はいぃぃぃぃぃぃ」
おっさんたちはものすごい勢いで逃げ出してった
「あはははは。おもしろ〜」
今度こそ受付に行く
「そういえば、登録金を忘れていました。30Bです。」
「これでいい?」
「はい、銅貨70毎のお返しです。」
「ほい」
お釣りを使ってないポケットにしまう
「こちらがカードになります。」
「うん、ありがと」
受付の人にカードを渡される
「ギルドについての説明は必要でしょうか?」
「お願いするよ」
「はい。では冒険者ギルド、世界共通依…」
面倒だから省略っ
要点だけまとめると
・ギルドにはランクがある。これはこの間言った通りだが、Cランク以上に成るには試験があるらしく、CランクとDランクの間には壁があるらしい
・依頼は隣のボードから受付に持っていけばいい。依頼は自分の一つ上まで受けることができる。
・依頼には、討伐、護衛、その他、がある。討伐は魔物を倒すもの、護衛は商人とかの守護、その他に町のお手伝いや、薬草などの採取、壁や橋などの修復のような国からの依頼がある。討伐はEランク以上、護衛はDランク以上、他は依頼の難易度によって変わるらしい。
・ギルドカードには倒した魔物が記録される機能が付いている。ゴブリンやスライムみたいないっぱいいる魔物の依頼は常にあり、倒せばカードに記録されるので、それで報酬がもらえる。
・冒険者同士の喧嘩は周りに迷惑がかからない限りギルドは干渉しないらしい。
まぁ、だいたいこんな感じだ。
「では、質問はございませんでしょうか?」
「いや、ないよ〜」
「では、松井様の活躍をお祈りします。」
「ありがとねぇ〜」
なんだかんだで、10分くらいかかった
アレクが戻ってくるまで、あと50分あるから買い物に行こう
意見、感想等ございましたらお願いします。




