13.スキルを使ってみました《上》
あの後俺らは部屋に戻り、夕食を食堂で食い、今に至る
「では、おやすみなさいませ」
「うん、ありがとね」
シャワーを浴びて、ついでに陣についてをことをまとめるための紙も貰った
ギィィ…ガチャン
メイドが出て行ったのを確認する
「さて、まだ使ってなかったスキルを使ってみるとしますか。」
そうなのである。今までに幾つかは使ったが、どうなるのかわかんないのは使ってないのだ
「だけどその前に、ステータス確認しよ…」
鑑定っと
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名前:松井 新一郎
種族:人間
性別:男
年齢:16
称号:暇人 鬼畜 外道 ドS 快楽主義者
読書家 知識人 異界人
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職業:嘘つきの王 レベル:1
筋力:1500
体力:2000
耐性:1300
敏捷:1600
魔力:17000
知力:3000
属性:風 闇 空間
スキル:改変 隠蔽 実現 隠密 鑑定
並立思考 完全記憶 思考加速 速読
異世界言語 ナイフ戦闘術 捕縄術 身体制御
眷属化 眷属強化 魔眼 魔力支配
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うん、変化はないようだ
じゃあ改変と実現を試そうと思う
まずやり方がわからないので、鑑定で詳細を見る
夕食の後に図書館に行って鑑定について調べたのだ。鑑定は、見れる情報は知力に比例し、意識すればもっとしっかりと見ることができる。というものだったことが分かった
と、いうわけで再び鑑定っ
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スキル名:改変
効果:触れた対象をこのスキル保有者の望むよう
に作り変える(ただし自らの所有物のみ)
使用法:対象物に触れて完成物を強くイメージし
、”改変”と唱えるまたは念じる
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スキル名:実現
効果:このスキル所有者のついた嘘を任意で現実
のものにする(職業:嘘つきのみ)
使用法:スキルを強く意識しながら嘘をつく
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なるほど、意識せずにやるとできないようだ。今までうっかり使ってはいなさそうだ。よかった
ではやってみるとしよう
まずは改変からやってみよう。俺はポケットの中からさっきも使った縄を取り出す
じゃあとりあえず1mくらいでやろう
「これをつくりかえるんだろ?どうするか…」
むむむ、なんかいいものが思いつかない。
「まぁ時間はあるんだしかたっぱしから検証しますか…」
まずは、素材を変えてみよう
鉄でできた縄をイメージする。
『”改変”』
念じた時に結構な量の魔力を持ってかれたのがわかった、変わったかと思って縄を見てみると鉄になってた…
硬い、そして固まってるから、使うこともできないっ!
仕方ないので今度は状態を変えてみようと思う…
柔らかくなったのをイメージして…
『”改変”』
今度はさっきより少ない魔力が持って行かれた。だが、柔らかくなってる!
なんだこれ、おもしれぇ!触り心地は鉄なのに普通の縄と同じように動かしたりできる!
「あははははは〜」
しばらくそれをいじって遊んだ。なんかすげぇ不思議な感じだ。材質は鉄なのに普通に縄として使えるのだ。
「なんだこれぇ〜おもしれぇ〜…」
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はっ、少し我を忘れてた…
さて、じゃあ今度は量を増やしてみよう。
今度は10mくらいの縄を出す
さっきやったのと同じように、材質と状態を変える
10mくらいの変な縄ができた…
うん、使われた魔力はさっきとまんまり変わらないようだ
今度は、元に戻してみよう
『”改変”』
変化させるのと同じくらいの魔力を持ってかれるみたいだ
じゃあ、別々じゃなくて一緒にやったらどうなんだろ?
『”改変”』
材質と状態を同時に変えると、別々にやるよりも随分と少ない魔力でできた
なら次は、縄を一気に二つでやってみよう
『”改変”』
うわっ、1mのと10mのを一度にやったら二回分の魔力を持っていかれた
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その後もいろいろ試してみたら、幾つかわかったことがある
・一つのものならば使われる魔力は変わらない。しかし、複数のものを同時にやると、その分の魔力が使われる
・材質と状態、形状を変えることができて、同時にやったほうが魔力の消費が少ない
・生物は変えることができない(自分自身を除く)
・魔力の消費は、材質>状態>形状 となっている
・イメージがしっかりとできていないと、失敗し魔力だけを消費する
・自分の所有物の範囲は自分の意識しているもの(自分の部屋とかも可)
という感じだった。いろんなことを試したせいで、魔力を半分ぐらい消費した…
おかげで、今部屋には変な形やら状態、材質の縄が大量に転がっている。例えば、縄なのに球体だとか、直方体の鳥の羽とか、部屋全体が金属になってるとか…とにかくカオスだ。
というより、生物の実験が一番ヤバかった。たまたま部屋にいた小さい虫を捕まえてやったのだが、どれも効果がなくて、魔力ばっか消費した。なんか大量の魔力に当てられたせいか、死んじゃったので、それなら出来るかと思って、やったらできたのが一番嫌だった。
そのあとにやった自分のやつもヤバかった。他の生き物でダメなら自分ならいけるかと思って、手の材質を変えてみたら出来てしまい、手が金属になったときはマジで焦った…しかもそれで、普段どうりに動かせるのに気づいて、気持ち悪くなるっていう…もちろん元に戻しましたけど。
つーか、これ腕とか増やせるんじゃないかなぁ…
とにかく元に戻してポケットにしまったりしなくては…
〜しばらくお待ちください〜
「ふぅ、終わった…」
やっと終わった。もう魔力が四分の一切ってる気がする。体がだるい…
元に戻してる最中に、ふと思ってやったんだが、縄がちゃんと一本に戻った。
縄をまとめて、やれば一本に戻るかと思って、やったらできたのだ。
これでしっかりとしまえる。
「さて、じゃあ短剣をカスタマイズするとしよう。」
毎回、戦闘訓練の時にしたように、縄を取り出すのは面倒なので、始めからつけておこうと思うのだ。
まず、縄を3,5mくらい取り出す。次に短剣の柄のところに、全体のバランスを崩さないように穴を開ける。そこに、改変で作り変えた縄を通して縄を結び、結び目を改変で消す。紐の反対側を先に作っておいた、縄で作った腕輪に取り付ける。これで完成。
縄は材質はミスリルにして、魔力電動率を上げてある。状態はゴムのように伸縮する上に、魔力を流すと硬質化するようにしてみた。また、通すための穴も、草が絡んでいるようなデザインの彫刻を施してある。腕輪の方は、魔力を込めると緩むが、それ以外の時は固まってるようにした。ちなみにこっちにも、同じように彫刻が施してある。まぁ、彫刻といっても形状を変えて作ってるから、彫刻と呼ぶのかわかんないけど…
「まぁ、こんな感じでしょ」
短剣のカスタマイズを終える
とりあえず改変の方は試したので、実現もやってみようと思う。
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