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12.戦闘訓練をしました

  俺らは訓練室に戻ってくる

 


 「さて、ではまずお前らの実力を見たいと思う。順番にでも、一斉にでもいいからかかってこい。俺の方からは攻撃はしないので安心していい。」

 「わかった、じゃあ順番にやろう…」


 というわけで、順番にやることになった。相変わらずなぜか仕切る、神野


 「じゃあ、俺からやる。」


 結果的に魔法の時と同じ順番になった


 「おう、かかってこい」

 「おお!」



 神野は大剣を構えて走り出す…


 「おりゃあぁぁ」


 大剣を大きく振りかぶり、振り下ろす


 ガンッ


 アレクはそれを何もなかったかのように剣でいなす。


 「隙が多い‼︎もっと、脇を閉めろ‼︎」

 「おお」



 ガンッ  ガンッ ガンッ    ガン…




 しばらく神野が打ち込むアレクがいなすを繰り返している

 暇なのでその間に、俺は別のことをしようと思う。まず制服から縄を引っ張り出す、それを4mくらいに切る。そして、それをオリハルコンの短剣に、持つのに邪魔にならないようにしっかりと結ぶ。そして、紐の残りを腕に固定する。


 「次はお前か?」

 「おう」


 いつの間にか神野のやつは終わってたらしい、神野は疲れ切って倒れてる

 

 「おりゃあ!はっ!ていや!」



 石井は、突きと切り込むのとかを使ってやってる。だが残念、一回もアレクに当たってない



 しばらくそんなやりとりが繰り返されたのち、俺の番になる



 「よろしく〜」

 「気の抜けたやつだな…」

 「じゃあ行くよ?」

 「ああ、いつでも来いっ!」



 いいって言われたので俺は短剣をアレクの右側に向かって投げつける 


 「なっ⁉︎いきなり武器を捨てるか⁉︎」

 

 難なく躱されたので、今度は左側へと走りながらさっきの縄を、思いっきり引っ張る


 ヒュン


 「っ⁉︎」


 すると、短剣が手元まで戻ってきたので、それをアレクに向かってジャンプしながら空中で右手で掴み、斬りかかる


 「…くっ」


 今度も躱されたので、空いてる左手で裏拳をお見舞いする


 パンッ



 残念ながら受け止められたので、今度は縄をアレクの首に素早く巻きつける


 「う゛っ」

   

 うまく首にかかったので、そのまま引っ張り首元に短剣の刃を当てる

 


 「降参する?」

 

 アレクは首を縦に降ったので解放する


 「おお〜、しんちゃんすご〜い」

 「どういうことなんだ、それ?」

 「へへん、ど〜よ」


 神野たちのところに戻ると、後ろからアレクがやってきた


 「いやはや、負けるとは思ってなかった。「向こうの世界では普段から戦闘をすることはありませんので、くれぐれもお願いします。」とソフィリア様から聞いていたのだが。」

 「あぁ、それはね。昔ちょっとあって、暇さえあれば練習してたんだ〜」

 「あぁ、あれか…」


 神野が済まなそうな顔をする

 神野はわかったようだが、石井たちがなんなのかわからず混乱している


 「神野くんいいじゃないの、何事もなく終わったんだから」

 「まぁ、そうなんだが…な?」

 「何があったの?」

 「ええとね、前に僕の妹とその友達が不良達に連れていかれて、襲われそうになったことがあったんだよね。」

 


 そうなのである、俺が中3で妹が中2の時なのだが、俺の妹は成長が早かったらしく、まだ中学生だったが高校生位に見間違えられることもあるのくらいだった。

 それが、俺らが遊びに行ってる時に「鈴ちゃん達がなんか不良みたいなのに絡まれてる」って、知り合い達から連絡があって、俺はそこに向かって、神野には警察に行ってもらったことがあったのだ。

 

 あぁ、ちなみに鈴ってのは、俺の妹の名前だ。


 で、そのあと妹の方は知り合いに尾行してもらって、追いかけた。

 それで、俺がそこに着いたときには、妹はまだ何もされていなかったが、結構まずい状況だったので俺らは不良ら数人に立ち向かい時間を稼いだ。

 で、なんだかんだで神野が警察を連れてくるまでの間、時間は稼いだのだが、俺はボロボロで全治2ヶ月の怪我、一緒にいたやつもそこまで酷くないが、身体中アザだらけになったのだ。



 「そ、そうなんだ…」

 「うん、まぁ何事もなかったし良かったよ。」

 「あん時は、遅くなっちまって悪い…」

 「もう気にしないでってば。ほら、最後は安井さんだよ〜」

 「あ、うん。頑張るね」

 「ファイト〜」



 で、その事件の後なんだが、悔しかったので、ナイフやら縄やらの扱いの練習や、近接戦闘の訓練とかをして、うちのそばにいた不良を腹いせに、片っ端からぶちのめしてやったのだ。誰にも知られてはいないと思うが…



^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^


 なんだかんだで全員が終わった。


 「よく頑張ったな、お前らの実力はだいたいわかった。明日からは、拓巳と和也は基本の型や武器の扱い方の練習、安井は体の動かし方や杖術の基礎を、新は俺と外に出て実戦訓練だ。」

 「え?僕もう魔物と戦うの?」

 「ああ、おそらくお前は対人戦のみならば、すでに俺と同等以上に動けるだろう。だから、魔物との戦いを学んでもらう。」

 「了解〜」

 「では解散っ。明日もここに集まってくれ。」

 「「「「はい」」」」



 そうして俺らは各部屋に戻った


 

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