11.武器の見せ合いをしました
武器を選んだ俺らは、また訓練室に戻る
「神野くん何にしたの〜」
「ん?俺か?」
歩きながら神野たちが何を選んだのか聞いてみた
「俺はこれだ」
そういって、最初に石井がふざけて持ってきてた大剣を見せてくる
こいつなんだかんだで選んだのそれかよ…
「やっぱり厨二病だったの…?」
「いや、だから違うっつうの。和也が持ってきたときに持ってみたんだが、意外としっくりきてな。他のやつも持ってみたけど、これが一番良かったからこれにした。」
「というか、よくそれ持てるよね拓巳くん」
「そうか?あんまし重くはないと思うぞ?」
そういって神野は大剣を上下してみせる
神野が選んでた大剣は全体で大体2mくらいあり結構重いと思うんだが…
「つーか、和也は何にしたんだ?まさか、ふざけてただけじゃないよな…?」
「いや、もちろんちゃんと選んだよ。ほら、これ」
石井は自分の背中にくくりつけた槍を見せてくる
「あそこにあったやつを片っ端から適当に持ってみて、一番しっくりきたやつにした」
「なるほどな、和也にしてはえらく派手だと思ったが。まともに選んでたんだな。」
「当たり前でしょ。俺が未来を守るんだから。もちろん、ちゃんとしたのを選ぶに決まってんじゃん。」
こいつは自分でいったのに気付いてないが、隣で安井が顔を真っ赤にしている。初心である
「で、新ちゃんの方は?さっきなんか言われてたけど」
「これと、これと、これと、これだよ〜」
俺は、ベルトとベルトに取り付けてある短剣3本を見せる。
短剣は、実は結構な重量があるのだが、ステータスのせいかあまり気にならない
「かなり選んだな…というかこれ錆びてるじゃん。」
「いいの、なんか気に入ったから。」
「気に入ったって、それ単に面白そうだからでしょ…?」
「当然!」
「「「はぁ〜」」」
なんか全員にため息をつかれた、いいじゃないか!本当はまともに選んでるんだし
「えぇ〜、いいじゃん。」
「まぁ、しんちゃんだもんね。うん」
なんか納得されたんだが…?
「で、安井の方は?」
「うん、それがね。そういえばステータスに「鑑定」があったのを思い出して。やっぱり魔法使いだし魔法の補助にもなるものがいいかなって。」
そう言い安井は、持ってる杖を見せてきた。
「これを鑑定したら、説明に「魔法の使用に補正」ってあったからこれにした
「あっ!そう言えばそうだった!俺のも見て貰えば良かった…」
神野が思いだしたように言う
「今見てもらってみれば?」
「そうだな、安井、見てくれるか?」
「わかった」
神野と石井が見てもらってるうちにこっちでも見てもらいましょう
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名前:天星の大剣
種類:大剣
説明:アダマンタイトとオリハルコンの合金で出来た大剣。その刃
は折れることも、欠けることもない。
追記:”軽量化”が付与されていいる
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名前:魔力蓄積型戦闘用槍
種類:魔道槍
説明:数世紀前の大魔導士の愛用した槍。柄の部分にある魔鉱石に
は魔力を蓄えることができ、所有者はそれを自由に引き出し使うこ
とができる
追記:”破壊不可”の付与がされている
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うむ、神野のやつはまぁまぁ普通だが、石井のやつはなんなんだ…恐らく俺のベルトのやつと同じシリーズなんだろうが…というかネーミングセンスないな
「あれ?なんだろ拓巳くんの方は普通に見れるんだけど、和くんの方はところどころ読めない…」
「いいよ別に。ところどころでいいから教えてよ。」
「う、うん。ええと、拓巳くんのは丈夫な素材で出来た大剣で、”軽量化”が付与されてる。和くんの方なんだけど…多分そこに魔力が溜めておけるみたい…そこ以外はよくわかんなかったよ。ごめんね」
「いやいや、わかっただけでもいいんだから、気にしないでよ。」
「ありがと、そういえば、しんちゃんはいいの?」
どういうことだ?俺は全部読めたぞ?人によってなんか違うんだろうか。
後で図書館に行って調べてみるとしよう
「ん?僕のはいいよ。わかんない方が後で面白いでしょ?」
「あぁ、そうなの?」
「うん、そういうもんだよ。」
「そか」
武器の見せ合いをしているうちに訓練室に戻ってくる
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