3話
昨日は飯と風呂とトイレ以外はアトランティスの大地に居たなぁ
おかげで1500アーフ貯まったけど
俺の通っている大学ではアトランティスの大地のβをやってた奴に先行5万人の中に入れた奴が話しかけてるのが目立つ
「あれはすごいな。β組はもう先に進んでるのか?」
「次の街は行った?」
アトランティスの大地のサークルを作るかゲームサークルに入りそうな勢いだなこいつら
学年関係なく6人位集まってる
「そうだな次の街はジランドだよ」
「俺はもうジランドにいるよ」
β組の2人は自慢げに答えている
その自慢の間に10人くらいに増えてる
俺みたいに周りで聞き耳立ててるのが50人くらいだ
しかし結構居るもんだな
値段もそれなりだから高校生以上じゃないとなかなか買えないからな
大学でいろいろ情報を手に入れたβ時代はアーフ国より出た奴は居ないそうだ
ヴィクトには街の中に流れる川にダンジョンがあるらしい
ダンジョンではモンスターは消えてアイテムドロップするようだ
ほかのダンジョン情報だとゴロン平原ダンジョン
ここは平原にあるダンジョンだから罠がないそうだ
代わりに平原に大量のモンスターが居て逃げるのは無理だそうだ
「逃げたらトレイン確定だなゴロン平原は」
あとは砂漠のダンジョン
ハラハラ砂漠がある
アトランティスの大地で何をするかを考えながら家についた
自室に入り荷物を置いて直ぐにログインをした
「ここはワープの間です。ご利用には1000アーフ必要です」
ケープ村のワープに来ていた
ワープ出来る場所がたくさんあった
エジプー
モッコ
ニージェ
アーフ
ゴロン
ヴィクト
ジランド
アーフ国だけでこれだけの町があるようだ
細かく説明をいれると
アージ大国との国境にあるのがエジプー
エジプーの近くにあるスーエ川が国境になっている
エーウ公国との国境にあるのがモッコ
モッコの近くにある海峡をつなぐ橋が国境になっている
商業の街ニージェはハラハラ砂漠ダンジョン、モッコ、エジプー、アーフなどワープの無い時代は何をするにもここを通ることから商業が発展した街
アーフ国の首都アーフ
俗称は中央アーフ
ゴロンはゴロン平原ダンジョンがある
ヴィクトは川の先に湖底ダンジョンがある
ジランドはケープの次の街
説明の必要のない街もあったけどこんな感じだ
誓いの塔行った奴らはまだヴィクトには行ってないはずだからヴィクトに行くことにした。
ヴィクトへ着いた俺は金も無いのですぐにダンジョンへ向かった
「あなたプレイヤーでしょ?」
ダンジョンに向かう途中
街中で急に声を掛けられた
「俺に言ったのか?」
まあ俺しかいないだろうが一応聞いてみる
「あなたよあなた。だって初期装備だしプレイヤーなんでしょ」
やっぱり俺のことだった
振り返るとそこには長身の女が居た俺も180無いくらいだが俺よりでかい女だった
「でかいな」
「小さいわね」
「いや胸の事なんだが身長もまあ大きいな
でっなんで俺は呼び止められたんだ?」
顔が真っ赤になっていないが動揺は伺える反応だった
「私もここまで早い方だと思ってたのに着いて早々あなたを見かけたから声を掛けたのよ」
そういうことかこいつ徒歩でジランドを経由して3つ目のこの町に来たのかご苦労なこった
おそらくβ経験者なんだろうショートカットの現実を教えてやるか
秘密にしてて強いとか思われたら嫌だしな
「俺はワープで来ただけだ」
「ワープって行った街しか使えないのよ」
なんでこんな大声出されてるんだ?
「これからダンジョン行くからそこで話さないか街の真ん中で騒ぐな」
俺としては早くダンジョンに行きたい
「わかったわ私もダンジョンに行く予定だし
私はサチコよあなたの名前は?」
「俺か?俺はラインだ」
答えながらダンジョンに向かった
ダンジョンに入るのに特に制限や有料だったりはしないようだ
普通に入れた
「まだなの?もうダンジョンの中よ」
「ここなら大丈夫かいいか最初に言われたろ誓いの塔で契約すると寄った街しかワープ出来なくなるってそしてここに来た時の最初の場所はワープの所だったここまでは大丈夫か?」
「そうよだからなんでワープで来れるのよ」
「ここまで言って気がつかないのかお前は」
「なにに気がつくのよそれにお前じゃないわよサチコよ」
「わかったわかったサチコな
ほんとに気づかないのか俺たちの最初の場所はワープの所だって言ったろこれでわかったか?」
これでわからなかったら流石に察しが悪いにも程があるだろ
「わかるわけないじゃないどういうことよ」
「わからないのか察しろよワープでもともとケープに来た設定なんだよ
つまり誓いの塔さえ行かなきゃどこでもアーフ国内ならワープ出来るんだよわかったか?」
「でもワープには1000ワーフ掛かるわよどうしたのよ」
いろいろ察しが悪すぎて困る
そしてアーフとワープが混ざってるぞ
「1000アーフ稼いだんだよって来るぞ」
目の前から1m位の大きさのなにかが接近していた
「なにが?」
何がじゃねえよ
「モンスターだよここはダンジョンだぞ」
カエルのようだ1mのカエルはなかなか嫌だな
殴るのが嫌だから
「オラよっと」
カエルにケンカキックを入れた
カエルが動かなくなる
「おっ一撃かやったね」
「なんで一撃で倒せるのよおかしいわよ」
「なんでって知らないのか足ってのは手の3倍の力があるんだぞ」
「えっそういう問題なの?そうなのかしらβ時代は一撃なんて一回も・・・」
俺おかしいのか?
「俺が強いだけか・・・おっこれがドロップかカエルの足ね」
「そうよステータスいくつよ」
サチコが聞いてきた
「俺ステータス見れないんだ契約してないとマップもステータスも見れない」
「なんなのよ誓いの塔行ってないわもうヴィクトまで来てるわフロッグン一撃だわ
いろいろ間違ってるわなによステータス見れないってもう」
「見れなくても楽しめるんだからいいだろ
細かいこと気にしてたら疲れるぞ」
「細かいこと気にするから強くなるのよ」
これがゲーマーって奴か
「俺はゲーマーじゃないからなステータスがない方が現実の延長っぽくていいだろ
俺はゲーム感覚に縛られないこれがこういうゲームの楽しみ方だと思うぞ」
「否定はしないわ」
ゲーマーってところかそれとも俺の楽しみ方かわからないが否定はしないらしいな
それからもダンジョンを歩き回った
3時間位歩き回ってダンジョンを出た
「それにしてもドロップはダンジョンの醍醐味だよな」
俺は満足していたが
「醍醐味じゃないわよなんで私に入らないのよ」
「俺が全部倒したからに決まってるだろ何言ってるんだサチコ」
なぜかサチコが不機嫌だった
「ダンジョンに一緒に入ったらパーティーがオートで組まれてドロップも両方に入るのよ」
「3時間も入ってて今更言うのか最初に言えよ
俺は昨日始めたばっかりなんだよそれにマップ見れないのと一緒でそういう機能は俺には働かないからパーティーが組めないんじゃないか?」
俺は思ったことを言ってみたらサチコは大きな体を崩して前のめりに倒れた
「ラインあんたそれじゃボッチ確定よ」
「仕方ないだろどうせここのダンジョン最下層行ったらすぐ草原行くし次は砂漠いくからなそのあとはエーウかアージだから誰も付いてこれないだろ」
「ショートカットでダンジョン攻略して最速目指すなんてチートよ」
「誰がチートだ仕様だろそれにボッチって言っても戦闘だけだろ」
「マップもステータスもダメならウィスパーやメールもダメでしょ」
言われて探してみたが無かった
「そうみたいだな」
「そうみたいだなじゃないわよまったく」
「まあなくても大丈夫だろ
それとワープのことは言うなよお前も俺みたいなの増えたら困るだろ」
「たしかにそうねパーティー組めないわメールも送れないし今も友録もできないわ」
「友録?あ~なんか登録する奴か」
「そうよログインしてたらわかるのに誓いの塔で契約してないだけでここまで違う遊びになるなんて普通思わないわよ」
「まあこういうのも楽しいだろ
これからは一緒にダンジョン入ることはないがまたどこかであったらよろしくな」
俺はログアウトした