目線狂死
あなたは呪いなど信じるだろうか
私は昔、探偵が「呪いは存在するよ」と言っていたことを思い出していた
それはどこにでもある公立中学校
その学校であるうわさが広まる
理科の齋藤先生ににらまれるとテストの点が落ちて死ぬ
それはどこにでもある、珍しくもなんともない物に思われていた、実際に人が死ぬまでは
私はその学校に来ていた
バカらしい話だが噂が本当か
そしてもし本当ならばなんとかして欲しいというのだ
しかしバカらしい、もし本当なれば、私ではなく霊媒師でも陰陽師でも頼めばいいのだ
理科の齋藤に嫌われると死ぬ)など実にいい加減に思われ死んだ人間も偶然としか思えない
私は仕方なく新米教師と言う事で理科室の後ろに張り付いていることにした
そして大変なことになった、嫌われているという女子生徒が自殺しようとしたのだ、深夜の学校の屋上で
たまたま見張っていて、大事には至らなかったものの、彼女は今精神病院にいる
そして私に取り押さえられている間ズート、叫ぶように時につぶやくように
「さいとうにきらわれた さいとうにきらわれた」と繰り返していた
確かに、目つきのする先生であるが、授業もこれといって特徴もなく、
言わばつまらない普通の授業をする人だ
そんな人が嫌いになるだけで生徒を自殺に追い込むことが可能なのであろうか
参考
身元調査
齋藤 ササキ ごく一般的な家庭に生まれ、ごく普通に大学卒業後、教師になる
うわさが流れるようになってから、成績が上がる生徒が増える
参考の参考 テストの成果が上がるのは、恐怖心からだと思うが
はたしてそれと、生徒の相次ぐ死は関係があるのだろうか
・120万の天体望遠鏡を持っているらしい