そして俺は、君を失い、自分も失った。
俺にとっては過ぎ去ったはずの過去なのに、
こんなにも悲しく鬱陶しいと思うのはなぜだろう?
突き放したお前のことすら、今では愛おしく思え、
大嫌いだった昔の俺を必死に思い出そうとするのはなぜだろう?
―― 一つの疑問が生まれるたび、また一つの疑問が生まれる。
そんな繰り返しの人生は嫌なんだ。
お前のいない人生なんて嫌なんだ。
俺がお前を突き放さなければ、
こんなことにはならなかったのだろうか?
―― ここに、また一つ新たな疑問が生まれた。
本当につまらない繰り返しをするだけの人生は嫌だ。
同じような疑問にぶち当たり、
なんの解決にもならない日々に、
果たしてどんな価値があると言うのだろうか?
俺にはわからない・・・。
そう、君がいない世界なんてわかりえないのだ。