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分岐点にて  作者: 星野☆明美、chatGPT
17/21

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「来るぞ!」


係官の優也と、黒い男の声が、ほぼ同時に重なった。


次の瞬間だった。


空気が――裂けた。


風でも衝撃でもない。音だけが、遅れて追いついてくる。

金属が擦れるような、低く不快な振動。


研究所から来た優也が、思わず一歩下がる。

ポケットの中で、何かが強く震えた。


「……追尾、完全に捕捉された」


黒い男が舌打ちする。

「早いな。想定より一拍、早い」


千鳥は、ぞくりと背筋が冷えるのを感じた。

理由はわからない。ただ――


見られている。


視線ではない。

存在そのものを、数値として、現象として、捉えられている感覚。


「千鳥!」


係官の優也が叫ぶ。

「今は跳ぶな! まだ――」


だが、もう遅かった。


世界の端で、影が立ち上がる。

人の形をしているのに、輪郭が定まらない。


その中心で、誰かが笑った。


「……見つけた」


低く、歪んだ声。


「やっぱりだ。

 お前たちが集まると、世界線はこんなにわかりやすい」


中谷圭司だった。

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