雑記⑦
「叔母さん」
小さい頃から可愛がってくれた叔母さんの死に目に会えなかった。
最後に会った日。
「家に寄らない?」となぜだか、すごく引き留めてきた。
そのとき「いいよ」って言って、思う存分おしゃべりすれば良かったな。
新幹線の時間が気になった私はそっけなく「今日はやめとく」と返事した。
亡くなったって知ったとき、信じられなくて泣けなかったけど、その後一人になるとわんわん泣いて、それが何か月も続いた。
あまりにしつこかったからか、叔母さんが月命日に夢に出てきた。
相変わらず明るくて、
「死んだら宇宙まで行くんだよ」って宇宙好きの叔母さんらしいこと言ってた。
泣くと困った顔して、
「こんな私でも天国にいるから大丈夫」って笑わせてくれた。
起きてから(ああ、夢か…)って毎回、落ち込む。
夢で会えても、覚めると虚しかったりする。
後悔することは生きてるとたくさんある。
毎回、ああすれば良かった、こうすれば良かったと思う。
過去をやり直すことはできないけど、未来の自分が後悔しないように今を生きるのが救済なのかな、と思う。
ワーグナーの言葉に「救い主に救いを」ってあるけど、あれって自分自身のことだったんだなと気づいた。
「二次創作」
色んな人の「アーサー王伝説」がありますが、それって今でいう「二次創作」って言うのかな。
後世の色んな人たちが「マイ・ヒーロー」として伝説的英雄を描いていてごちゃごちゃして面白いなぁと思います。
それの「マイ・アンチ・ヒーロー」版をシェイクスピアが創作したのかな?と思います。
リチャード三世の遺骨が見つかったって記事を読んだとき、「リカーディアン」って人達の存在を知ったんですね。
トマス・モアやシェイクスピアが描く「悪魔のようなリチャード三世」は史実とは違う!本当の彼は…ってファンの人たちです。
テューダー朝のプロパガンダってのも実際あるだろうけど、ドラマチックに悲劇的に仕上げたんだろうなぁという気もします。(テューダー朝といえば「ブーリン家の姉妹」って映画がありましたね)
後世の色んな分野(絵画、音楽、小説、ドラマ、演劇など)の人たちがシェイクスピア作品を題材にもってくるって、やっぱりシェイクスピアも凄いなぁとも思います。
ちなみに「リチャード三世」関連のこと調べてたら、いろいろと興味深いことが山盛り。
「ロンドン塔の二人の王子」とか、100年戦争(薔薇戦争)とか、軍隊を率いたマーガレット王妃(マーガレット・オブ・アンジュ―)とか、波乱万丈のエリザベス・ウッドヴィルとか、テューダー朝入ってからの狂気とか。
イギリスかな?「リチャード三世」っていうマニアックなボードゲームの存在を知りました。
ランカスター派とヨーク派に分かれて100年戦争するっていうもの。
けっこう史実に忠実みたいです。寝返りのシナリオもあるとか。
こういうのに触れてると、夢に見てしまうんですね。
夢に出てきたリチャード三世は思ったより若かった…。
想い合ってた人がいたけど、相手の女性は別の人と結婚させられてたなぁ。
ああいう時代は本当に「麗しの君」とかいう言葉を使ってたのかな。
私は召使で、目立たず地味に生きてたけど、どっかに現代の心が潜んでるからか、貴族同士の睦言みたいなのがどうも無理だったなぁ。
召使って、いてもいなくても同じっていうか、空気みたいな存在で、平気でイチャイチャが始まるから見ないようにするのが大変だった。
権謀術数の世界で、想い人と結ばれず戦場に散っていくのは可哀想だと思いました。
「つまづき」
小学校の低学年で時計の読み方につまづいた話や、1mを60㎝って言ってしまう気持ちわかるって話を理数系の人にしたことがあった。
バカにされるかと思ったけど、その人は、
「10進法の世界にいきなり60進法をぶちこんでくるもんなぁ…時計って」
と同情的だったので目からウロコだった。
「そもそも時計って算数なのかな? 暦と同じで生活科っぽくない?」とも言ってた。
私が「距離と時間て似てるよね」と言うと相手は「???」ってなってたけど。
時間と距離と速さって習うけど、私は「木(距離)の下にじいさん(時間)とばあさん(速さ)がいる」って覚えてた。
相合傘みたいな感じ。☂
木÷爺さん=婆さん、みたいな。
爺さん×婆さん=距離、みたいな。
距離の概念も時間の概念もなんか似てるような気がするけど説明できない。
ややこしいのは天文学で使われる「光秒」って、速さじゃなくて距離(長さ)の単位なんだよね。
数学とか物理とか。
ややこしくて難しくてわかんないやってとき。
擬人化や物語化して遊んでしまうけど、そうすると非人道的な人物が出来上がってしまうときもある。
この人ひどくない!?って。
理数系の人の頭の中がどうなってるのか理解できないけど、お互い様なのかもしれない。