雑記⑥
「間の子供」
陽と月を司る両親から生まれた。
まるで混じり会わない二人からどうやって生まれたのかって?
どうやら人々が眠るとき二人は会ってるみたいだ。
夢の中で。
間の子供は父と母の両方の領域を行ったり来たりする。
どちらかの国で負った傷は、もう一つの国で癒される。
父も母も曲者だから、適度な距離を保ってお付き合いしてる。
子供が成長すると、自己都合の鏡を持つようになる。
その鏡が憎いのだろう。
ことあるごとに父と母はトリックスターとなって鏡を破壊しに来る。
「木を見て森を見ず」
例えが上手い人っているよね。
「他の部署で起こった何年か前のトラブル。なんで誰も覚えていないのか」って事態があった。
そのひと曰く、
「たとえば森でさ、隣の奴が毒キノコ食って死にそうになった騒ぎがあるとするじゃん? そのときに(ああいう柄のキノコは食っちゃいけないな)って見て学ぶんだよフツー。
なのに、すっかり忘れてて、毒キノコを無邪気に食おうとしてる奴がいたから、『食っちゃダメだろ!』って注意したら、『なんで?』て返される時の虚しさ。わかる?」って。
笑っちゃいけないけど、なるほどと思った。
情報共有が上手くいってないのは確か。
ある程度、全体のことは把握してないと共同体は効率的に機能しないんだろうな。
「ウッドストック」
昔、ジミヘンて誰?ってなって、見たDVD。
でも、メインはアーティストやお客さんじゃなかった気がする。
裏方の人たち。
すごい印象に残ってるのは、トイレ掃除のおじさん。
浮かれまくってる若者たちが汚していったトイレを丁寧に掃除してた。
自分の子供くらいの子たちだから心配、みたいに言ってて。
なんかいつの時代も、子供は子供だし、親は親だなと思って不思議だった。
ジミヘンの演奏ももちろん映ってた。
あのころはエレキでアメリカ国歌を演奏するってヒンシュクものだったんだね。
「野草のレシピ」
節約時代に図書館で「食べられる野草」って本を借りて実践してた時期があった。
西洋人て本当に「たんぽぽサラダ」なんて食べてんだろうか。
エグみが凄くて無理だった。(一応アク抜きはしてみたんだけど)
たんぽぽ珈琲もやってみたけど、「飲まなくてもいいかな」って味だった。
名前は可愛いのにね。
「春は苦み」って言うけど、それで言うなら菜の花は美味しかった。
つぼみの部分を集めて、洗って。
鶏肉と共にパスタの具材にしたり、漬物塩で揉んで浅漬けに。
弁当の色どりにも良かった。
山菜採りに連れて行ってもらったときは、青空の下で天ぷらしたっけ(山なみをバックに河原で)。
ぜんまい、わらび、ふきのとう、タラの芽、こごみ、など。
熊注意ですけどね。
*「こごみ」はゼンマイに似てるけど、ほとんどアクがないのでその場で天ぷらで食べられる。もしくは塩ゆでしてマヨネーズつけて食べたり、塩ゆで後に練りごまとマヨネーズを合わせたものと和えても美味しい(くるみ和えが有名だけど)。ワラビとゼンマイはあく抜きが必要なので、採らずに鑑賞だけで楽しんだっけ。タラの芽は新芽のとこを摘む感じで1個だけ。採りすぎちゃいけないと思って。来年の楽しみって意味もあるのかな。
もらった乾燥ワラビやゼンマイは水でもどして、おかか醤油だけでも美味しかった。
塩漬けワラビが送られてきたこともあって、その時は食べる分だけ水で塩抜きしてたかな。
塩辛いので塩抜けるまで何回も水替え、一晩水に漬けてたと思う。
山菜うどんの具や、油炒めもOK。煮すぎると硬くなるので注意。
(送ってくれた方が、アク抜きなどの面倒くさい下処理はしててくれたんだろうなぁと思う)
意外と水の綺麗なところには野生のクレソンとかセリとかが生えてることも。
でもセリは毒ゼリもあるので、素人は採らない方がいいかな。
山の持ち主の人とキノコ採りに行ったこともあったけど、キノコは危ないから絶対素人同士では採らないように、って注意されたっけ。(まぁ、山って持ち主あるところは勝手に入ったらダメだし)
ちなみに創作中に出てくるマギーのレシピは再現可能です。
コリアンダー=パクチー(香草)のことなので、好き嫌い分かれますますが。
<パクチー(香草)サラダ>3~4人分くらい
材料:パクチー1パック、青ネギ1袋、三つ葉1袋またはレタス(適当)など、ローストビーフ(薄切り)これを適当にカット
ソース(刻みにんにく2かけくらい、鷹の爪輪切り1本分、ラー油小さじ1、醤油大さじ3、塩大さじ1、レモン汁大さじ2)
作り方:洗って切った野菜(パクチーは根ごと食べられる)と、カットしたローストビーフを大きめのサラダボウルに入れて混ぜる。
ソースをかけて食べる。
*調味料は好みで加減してください
あと、焚火で芋を焼くっていうのは今の時勢では難しいかもしれませんね。
焚き火禁止のとこ多いだろうし。
河原でも直火禁止とか。(バーベキューOKでも)
収穫すぐの野菜を畑の隅で、焚き火の中で焼いて食べると美味しかった。
ジャガイモなんかを濡れた新聞紙とアルミホイルで巻いて。
夏野菜はプランターでも簡単なので、おススメです。
「夢と現実、理性と感情」
現実で負った傷は、夢が癒してくれる。
夢の世界で負った傷は現実が癒してくれる。
だけど、どっちも曲者だから、どちらか一方に捕まりたくない。
適度な距離を保ってお付き合いしてる。
大人になると、白雪姫の鏡(自己都合の鏡)を持つようになる。
同時にそれを破壊しようとするトリックスターも出現するのかな。
夢や現実の中に。
目を覚まさせてくれる王子様は意地悪。
映画「パッセンジャー」の男の人みたいにエゴイスト。
だけど、社会生きてく上でフル回転の理性は、逃避癖のある感情に、
「(自分が盾になって)現実を生きるから、傍にいて」ってお願いしてるような気がして、憎めなかったりする。