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綾瀬有希子は諦めない  作者: 東洋連合
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第4話 初めてのお出掛け

こんばんわ。

久しぶりに更新します!

 私がイギリスに到着して最初の週の授業が終わった終末。これからロンドンの土地勘を鍛えたいと思ったので終末は中心部におでかけをすることにした。勿論一恵ちゃんと玲も一緒だ。今までテレビや写真でしか見る事が出来なかったロンドンの名物をこの目で見れると思うと楽しみでしかたなく、昨晩はなかなか寝付けなかった。

「ふあぁぁ、眠い。でもそろそろ起きなきゃ。」

 私はベッドから体を起こし、部屋にある時計を見る。まだ時間は朝の7時前だった。いつも暇な時ならそのまま寝てしまうのだが、疲れがある割には眠気を感じなかったのでそのままベッドから降りて着替え始める私。

「フフフ、早く見たいなぁ。ロンドンの街並!」

 いつも授業が終わると大体近くのカフェやレストランばかりに行っていた。このヒースロー大学は郊外にあり、中心部からは少し離れている。だから授業がある日に中心部まで出かけてしまうと夜遅くなってしまうので、平日で書ける場合は殆ど近場になってしまうのだった。着替えを済ませ、髪型をセットし、メイクもばっちりだ。正直言うと、失恋のことは若干まだ引きずっているが、今日はいっぱい遊んで一度忘れよう。


「いやぁ、みんなでお出掛け楽しみやな!やっとイギリス来た感じするわ!」

「私も楽しみです!ああ、素敵な建物いっぱいあるんだろうな!」

 ここは地下鉄の車内。玲と一恵ちゃんはすっかりウキウキモードだ。私達は一度寮のロビーに集合し、そこから地下鉄の駅まで歩き、乗車。初めて大学の近所を飛び出すので行き先や運賃を慎重に確認しながら切符を買い、乗り場に辿り着いた。そして、今は目的地のヴィクトリア駅へ向かっているのだった。

「私も楽しみよ!写真いっぱい撮って森君に送っちゃお!」

「ああ、昨日のカッコいええ子かいな?きっと喜ぶで!もしかしたら『写真見たらイギリス行きたくなっちゃいました』って会いに来るかもしれへんで!」

「ちょ、何を言うのよ玲!」

 玲の言葉に私は思わず反応してしまった。確かに私は振られた。でも嫌われた訳じゃない。学校内で会えば普通に話していたし、告白する前と後で森君にこれといった変化はない。が、ボラムちゃんやステイシーちゃんという強力すぎるライバルの存在や、自分で決めたとはいえ留学で離れ離れになってしまったことで不安要素が増えてしまった。それでもあまりしつこくしたら余計嫌われてしまうんじゃないかという心配の方が勝っていたので、今はなるべく気にしないようにしていた。それでも思い出すと、やっぱり胸が熱くなってしまう。

「有希子先輩、顔真っ赤です。あと、汗凄いですよ。」

「だ、だって今夏で暑いじゃない?仕方ないでしょ!」

 一恵ちゃんに茶化されたが、否定はできない。今の私を別のも似に比喩するなら茹でダコになるだろう。そんなこんなで3人で話しながら、私達は今回の目的地であるヴィクトリア駅へと向かった。


30分後。

「「「着いたー!」」」

 私達3人は無事にヴィクトリア駅に到着した。ここは地下鉄だけでなく在来線のターミナル駅でもあるのでかなり広い。私がよく使う八王子駅とはわけが違う。

「出口ってこっちでしたっけ?」

「ちゃうわ。そっちは電車の乗り換え口や!」

「えーっと…あ、あっちよ!間違いないわ!」

 広大な駅構内は初めて来る私達にとって迷路その物で、なかなか外に出られずにいた。どうしよう、新宿駅の方がまだ自信あるかも。

「早よ行かんと、集合時間遅れるで。」

「そうよね。あ、あっちよ!行こう!」

「二人とも、待って下さい!置いていかないでー!」

 ようやく出口につながる階段を見つけ、私達三人は急いで駆け上がった。ようやく外に出れて、そよ風に当たった瞬間非常にすがすがしい気分になった。

「それにしても、素敵な駅ね。」

 私は後ろの駅舎に振り返り、そう呟いた。ヴィクトリア駅はイギリスのターミナル駅の一つであり、駅舎の外観はまるで宮殿の様に伝統的な美しさがあった。そんな駅舎に私が見とれていると…。

「あ、いたいた!おーい、こっちよー!」

 一人の女性が手を振りながら私達のもとにやってきた。綺麗な金髪をポニーテールにし、白いTシャツとジーパン、スニーカーというシンプルな服装だが、綺麗な上にスタイルも良いのでよく似合っていた。

「あなた達が日本から来た留学生ね。」

「はい。」

「そうです。」

 私と玲が女性にそう返し、一恵ちゃんは静かにぺこりとお辞儀をする。そして、その女性は眩しい笑顔で自己紹介をした。

「アーサーさんから話は聞いてるわ。私はヒースロー大学法学部3年、ジュリア・シモンズよ。今日は一杯ロンドンのいい所をなんないしてあげる!楽しい一日を過ごしましょう!」

「はい。私は綾瀬有希子です!日本の千葉県出身です!」

「沖村一恵です!日本の神奈川県から来ました!」

「中原玲です!兵庫県出身です!よろしくです!」

 私達もシモンズさんに自己紹介をした。そもそも、今回お出掛けをすることになったきっかけが国際交流センターの室長、アーサーさんだった。アーサーさんは数日前、「せっかくロンドンに来たんだし、今週の授業が終わったら中心部に出掛けておいで。うちの学生で日本文化に興味持ってる子がいて、その子に話したら是非一緒に案内したいって言ってたから。きっと楽しくなると思うよ。」と私達に言っていた。勿論3人とも二つ返事でOKした。でもアーサーさん、ヴィクトリア駅の構造を事前に教えて欲しかったわ。お陰で出られなくなる所だったし…。

「あら、3人とも英語上手ね。今日は宜しく!ロンドンをもっと好きになってくれると嬉しいわ!じゃあ、行きましょう!」

 シモンズさんはウインクしながら歩き始めた。私達3人はワクワクしながらシモンズさんの後に続き、最初のスポットに向かったのだった。

こんばんわ。

更新しようしようと思っていたのですが、結局また感覚が空いちゃいました。

ごめんなさい。

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