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猫走馬灯  作者: 椎名 羽音
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猫の謎 Ⅰ


午後はいつも1人で人形遊びをする。


何も知らない私に物事を教えてくれる人はもういなくなってしまった。


遊んでくれるのは私が唯一持ってるこのお人形だけ。


誰かワタシと遊んでください。




またこの夢だ。


僕は月に一度この走馬灯のような夢をみる。

ただでさえ目覚めの悪い僕がこの夢を見ると、きまっていつもより起きられなくなる。

その上、僕は不思議な体験をするのだった。



2年前、最初にこの夢を見たときは目覚めた直後に僕の太腿の上に黒い子猫が乗っていた。

美しいアクアマリンの色の瞳に黒く毛並みのいい子猫だった。

僕はその子猫に『シャーロット』と名付けいまでは僕の親友だ。

しかし、こいつもといシャーロットがどうやって僕の部屋に入ってきたのかは謎だった。


僕は大学の同期で仲の良かった4人で杉並にある洒落た一軒家でシェアハウスをしている。

リビングと水回りのものは共同で自室の家具以外はほとんど4人でシェアしていた。

だから こいつがひとりでに外から僕の部屋まで入ってくることは不可能だったのだ。


そしてなにより猫アレルギーがある人間がいた。

当然リビングを通ることは出来ない。


では窓から入ったのだろうか?いや、今は真夏だ。

その年はクーラーなしでは寝られない程の熱帯夜が続いていた。


謎は深まるばかりだった。



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