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《Last World Online》  作者: 黒藤紫音
0章:プロローグ
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プロローグ

 手に持っている、黒い鉄の塊。銃だ。

 その重みを感じながら、俺は構える。

 そして、トリガーを引いた。

 ドン!

 撃ち出された弾丸は、一直線に、敵である狼型モンスター「バッド・ウルフ」に向かう。

 だが、「バッド・ウルフ」は、それをひらりとかわして、こちらに向かってくる。

 けど、かわされるのは、元々織り込み済みだ。

 一歩バックステップを取り、「バッド・ウルフ」に向かってトリガーを連続で引く。

 《クイック・ドロウ》。

 同時に数発の弾丸を連射するスキルだ。

 それらはすべて「バッド・ウルフ」に当たり、奴はその場でたたらを踏み、HPを表すゲージが大きく削られる。

 四分の三まであったゲージが、四分の一まで減った。


「《リロード》」


 その隙を逃さず、俺は弾丸を補充する。

 そしてそれが済んだ瞬間、奴に銃を構える。

 未だダメージの硬直が解けない「バッド・ウルフ」に、勝利を確信し、とどめのスキル名を口にする。


「《ツイン・バレット》」


 一瞬のチャージの後、二発分の威力を持った一発の弾丸が、「バッド・ウルフ」に迫る。

 硬直も解け、回避しようと動くが――――、一瞬遅い。


「ガウッ!」


 弾丸を避けられず、直撃した。同時に、『クリティカルヒット』の表示も現れる。

 そして、HPは、一気に0になった。

 一瞬の間の後、パン、と弾けるような音をたて、「バッド・ウルフ」は砕け散る。

 チャラララ、と戦闘終了を告げるSEが鳴り、EXPとオル、ドロップアイテムが書かれているウインドウが表示される。

 ……こんなもんか。

E XPもオルも、ドロップアイテムも、今の俺からすると低すぎた。

 まあ、この辺りはもう、今のレベルじゃ物足りないか。

 とりあえず、ドロップアイテムをアイテムストレージに放り込んだ。

 そして、俺は踵を返し、草原フィールドから、街エリアへと、足を向けた。


 この世界の名は、《Last World Online》。

 俺たちは、この世界を駆け巡る。



流行り(?)のVRMMORPGを書いてみました。

設定とかどっかで聞いたことあるなぁ…って思っても、スルーしていただけると幸いです…

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