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第35章:若者の年金問題を解決するための政策提案


――少子高齢化時代に「手取りを守る」現実的な道筋――


1. 現状の厳しい現実

1990年頃の厚生年金保険料率は約14.3%(労使折半)でした。現在は18.3%で固定されており、被保険者負担分だけ見ても約1.3倍近く上昇しています(家計全体の社会保険料負担率ではさらに実感が強く、2倍近い感覚になる世帯も少なくありません)。


原因は明確に少子化です。現役世代(保険料を負担する側)が減少し、高齢者(年金受給者)が急増しているため、1人あたりの負担が構造的に重くなっています。このままでは、今後さらに保険料率の上昇圧力や給付抑制が進み、年金受給者の手取りは確実に目減りします。


2. 若者が年金を受給する頃(2050~2060年頃)の見通し

厚生労働省の最新財政検証(2024年)によると、モデル世帯(夫婦2人+夫の厚生年金)の所得代替率(現役手取り収入に対する年金額の割合)は以下の通りです:


現在の水準:61.2%

成長型経済移行・継続ケース:約57.6%(2037年頃調整終了)

過去30年投影ケース(現実的シ��リオ):約50.4%(2057年頃調整終了)


低成長・少子化が続くと、50%を割り込むリスクもあります。つまり、現在の現役手取りが仮に月40万円なら、若者が65歳で受け取る年金は月20万円前後(またはそれ以下)になる可能性が高いということです。物価上昇を考慮した実質価値も低下し、「老後不安」が現実化します。

3. 若者の年金問題を解決するための具体的な政策イメージ

「保険料を上げ続ける」「給付を削る」だけの従来路線では限界です。以下の3本柱で構造改革を進め、手取りを直接守るアプローチが現実的です。


柱1:社会保険料の「現役負担上限」設定(即効性重視)

可処分所得の一定割合(例:25%)を超えないよう保険料率に上限を設ける。

超過分は国庫負担(消費税一部充当)で補填。

イメージ:現在9.15%の厚生年金被保険者負担を、将来的に上限8%程度に抑制。これだけで月数万円の手取り増が見込める。


柱2:労働参加の拡大と制度の「中立化」(中長期の財源確保)

定年強制を廃止・段階的延長(70歳まで選択可能)。

在職老齢年金の廃止+短時間正社員制度(ドイツ式ブリッジ・パートタイム)の全国展開。

イメージ:60代の経験豊富な人材を「使い捨て」せず、柔軟に働ける環境を整備。労働力不足を国内で解消し、保険料収入を増やしながら若者の負担を軽減。


柱3:基礎年金の「国庫負担強化+透明化」(持続可能性の確保)

基礎年金の国庫負担率を現行1/2から2/3以上に引き上げ(消費税の一部恒久充当)。

予算・保険料のブロックチェーン完全公開で、国民がリアルタイムで「どこに使われているか」確認可能に。

イメージ:若者が65歳になる頃でも所得代替率55%以上を死守。給付水準を「削る」ではなく「財源を明確に確保」する方向へシフト。


4. まとめ:若者の年金は「守れる」

少子化の影響は避けられませんが、「負担を先送りする」ではなく「現役の手取りを直接増やす」政策転換で解決可能です。

社会保険料軽減を最優先に、労働制度改革と透明化を組み合わせれば、2050~2060年の若者世代も「安心して老後を迎えられる」年金制度を実現できます。


「手取り未来党」のような現実中道アプローチが、まさに今必要な視点です。


若者の年金問題は、今日の政策選択で確実に変えられます。


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