高い希望を抱いていたはずが
小六春頃に聞いていた曲について
小六になる前から勉強の息抜きとして洋楽は聴いていました。
元々、クラスや塾の友達は英会話の影響か洋楽が好きな子が多く、たろうが大好きだったことが大きいです。
さらにテレビと違ってMVは五分程度と時間を取られず、日本語ではないので流していても集中力があまり削がれない。
止めは。
「ま、中学になったら英語勉強するからええやろ」
というおおざっぱな理由からでした。
たろうの受験は順調でした。
本人が嫌いな社会以外は伸びて、少人数ながら成績は上のほう。
塾の先生も「この調子なら楽しみですね」とおっしゃられて、本人のモチベーションも高かったのです。
挑戦校O校。
まだ幼いたろうには少し大人すぎる校風だけど、私は設備と独自のカリキュラムに惚れ込んでいました。このカリキュラムについていければ、どの道を選んでも立派な社会人になるに違いない。
塾の先生のお勧めはたろうにぴったりなN校だったけど。
学校見学に行ったらたろうの未来図の様な学生さんばかりだった。塾の先生の眼力すげえ。
◇◇◇
さて、一段上を目指そうという気持ちで親子で聴いていたのは。
Panic! at the Disco 「High Hopes」
ホンダのCMで有名ですね。MVの冒頭にでてくるのはテスラだけど。
~♪~
高い望みを持たなければ
生きていけなかった
~♪~
ボーカルのブレンドン・ユーリーの半生ともいえる曲。というのは彼の母方はハワイ出身。彼はマイノリティです。
MVの冒頭、ブレンドンが道を歩いているだけでごつい白人男性にぶつかる場面がでてきます。
ただ普通にしているだけではマイノリティは生きにくい、そんなアメリカ社会の厳しさが表現されていると感じます。
ましてや彼の母は。
曲にでてくるママはなかなかに苛烈です。歴史は燃やして書き直せ!と言ってますから。
皆さん、黒歴史は燃やせですってよ?
サビの前のフックがこちら。
~♪~
ママは言うんだ、
こんな事でへこたれるなって
見放されて何もできない
そんな僕を見るのは嫌だって
~♪~
この部分をたろうに話したら、一言。
「アメリカのママ、きっつ!」
「さすがに私は100万人の中の1人になれとか言わないから。中学受験、もっと間口広いから」
大好きな所ばかりのこの歌、めちゃくちゃ良い歌詞があって。
~♪~
もう俺はオワコンだって
皆は言うけどさ
まだ俺は全力を出しちゃいないぜ
目に物みせてやる
~♪~
この不屈の心。
たろうに見習ってほしいなと思ったのですが、ママ連呼が思春期男子には気に入らなかったようで受けが悪かった。
そしてスランプに突入するのです。
歌詞の部分は意訳です。
次回、スランプについて簡単に。




