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受験を洋楽で乗りきった話(主に親が)  作者: のどあめ


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13/21

リベンジの冬、(親が)不調の冬

冬になった。

残暑がきつかったその年。

冬は思いきり寒かった。


11月、N校で受けた模試でたろうは前月より成績を+4伸ばした。


本命N校目標偏差値より-2。

M校二回目偏差値をクリア。


この頃になると合格率について冗談をとばせる余裕が出てきた。


20%? 夢見てんじゃね~よ、バーカ。

50%? 相当頑張んないと間に合わねえぞ


とか。


ようやく、たろうのスランプが抜けて本来の処理スピードが戻ってきた。


脱出のきっかけは、過去問の成績が思った以上に良かった事だろう。


初めて解いたP校の過去問はずたぼろだったが、以降の算数は七割から八割得点できたのが彼の自信につながったのだろう。


後に塾長A先生にP校の算数は難しいと教えてもらった。偏差値と難易度はリンクしないこともあるのだ。(偏差値が上のはずのM校、同レベルの学校の問題の方が素直で解きやすかったりする。)


塾の演習で難しい問題に頭を悩ませてからの自宅での過去問も良かった。難関校の過去問の後は、さぞ簡単に感じただろう。塾の先生方に感謝である。


好調になりつつある、たろう。

その頃のお気に入りは


Queen 「We Will Rock You」

パッパラー河合さんが歌う直訳バージョンを聞いて以来、あの訳しか思いつかない。チャンピオンを横綱に訳すセンス、大好き。

~♪~

びびらせてやるぜ~ ()()()()

~♪~


……母に対して下克上を狙っていたのだろうか。



そしてTaylor Swift 「Bad Blood」。MVがもろリベンジである。


~♪~

弾の傷はバンドエイドではふさげない、あなたの謝罪はみせかけね

~♪~


強烈な歌だ。やはり母に……いいよ、合格したらリベンジでも何でもしてくれ。


一方。更年期の私は絶不調だった。肩から首から腰から痛んでね。横にもなれずにベッドを支えに床に体育座りでうずくまる日々。


倒れる訳にはいかない。


そんな中で励みになったのは洋楽だった。良く聞いたのはSiaの「

Chandelier」


~♪~

パーティガールは傷つかないし

感じない。

いつになったら学ぶのか。

思いを押し込めて押し込んで。

~♪~


冒頭から陰うつな曲だ。なのに不思議に癒される。


~♪~

私、シャンデリアからぶら下がるの。ぶら下がるの

~♪~


有名なサビ。アシッドジャズを歌っていたSiaの「swi~~~ng」の本当にシャンデリアからぶら下がって落ちていく様なグリッサンドに現れる現れる絶望感。から次のメロディの血を吐くようなかすれ声の叫び。


~♪~

私は夜を渡る鳥の様に飛ぶの

涙が乾いていくのを感じるわ

~♪~


多分、歌を通して病の辛さ、苦しさ、理不尽への怒りを代弁して貰っている気がするのだ。


そして彼女のボーカルに力を貰って頑張ろうと思う。そうしてやり過ごしていた。


たろうと二人で聞いたのは。

Alan Walker「On My Way」。


~♪~

私の他に私を守ってくれない

だから私は私の道を行く

~♪~


これを聞きながら

「お母さんがたろうの代わりに受けたいけどな。頑張るのはたろうだからな……」

「すぐにばれるわ」


それな。

最後の模試になる12月。

私は盛大にやらかす事になる。


自分、いつになったら学習するねん。

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