第三六話:潮騒の宴――ブイヤベーススライムと海の魔術師
■あらすじ:
主人公は港町マリノールにて、伝説の海鮮スープを追う旅に出る。
目指すは、数々の魚介を身に纏い、スープの旨味を体現した「ブイヤベーススライム」。
その姿は、ぷるぷるとした赤い体に、海老の殻や貝殻、トマトの香りを纏う美しい海の宝石。
だが、捕まえるには独特の“潮騒の歌”を聞き分け、スープの秘法を解き明かさねばならない。
■スライム紹介
《ブイヤベーススライム》
・ぷるぷるとした赤いゼリー状の体に、小さなエビの殻やムール貝の断片を身につけている。
・濃厚な魚介とトマトの香りが複雑に絡み合い、口にするとまるで地中海の潮風を感じる。
・捕獲には、波のリズムに合わせた特別な“潮騒の歌”が必要。
・鍋に入れると、トマトの酸味と魚介の旨味が爆発し、スープ全体が華やかに香る。
■舞台:マリノール港の祭典
港町マリノールでは、年に一度「海の恵み祭り」が開催され、
海の魔術師たちが腕を競う。主人公も招待され、謎の海の宝石スライムの捕獲に挑む。
波の音に耳を澄ませ、スライムの出現ポイントを探りつつ、
潮騒の歌を口ずさみ、スライムを誘い出す。
■捕獲&調理
主人公は、港で知り合った魔術師ルナと協力し、スライムの動きを封じる。
その後、特製ブイヤベース鍋に投入し、熱を加えると――
香り高い魚介の香りが一気に広がり、ぷるぷるのスライムは柔らかく溶けていく。
そこに、ルナ特製のハーブとサフランを加え、魔術の火で煮込み完成。
■完成料理:
『潮風の祝福・ブイヤベーススライム』
透き通る赤いスープに、ぷるっとしたスライムの旨味が溶け込み、口いっぱいに地中海の風味が広がる。
魚介の甘み、トマトの酸味、ハーブの香りが織り成す絶妙な調和。
■エピローグ
祭りの夜、港の灯りに照らされた主人公とルナ。
「また、この味を求めて海に帰ろう」と誓い合う。




