表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

35/40

第三二話:伝説の宴、今宵ふたたび――中華皇帝の食卓と高級食材スライムの饗宴 ――「財宝じゃない。これは――“味”だ」

■舞台:紫金楼しきんろう・空中帝都に浮かぶ皇帝専用の食宮殿

天上世界に存在する、伝説の中華宮殿「紫金楼」。

そこでは、年に一度“五皇味会ごこうみかい”と呼ばれる美食大会が開かれる。


招待されるのは、真の“舌を持つ者”のみ。

そこで供されるのは――高級食材が変異した、至高のスライムたち。


■登場する高級中華食材スライムたち

フカヒレスライム《翔魚之舞しょうぎょのまい

・背びれが美しく透き通ったゼリー状スライム。

・噛むたびに広がる極上の旨味、海の気品が香る。

・“皇帝スープ”に溶かすと、味が変化していく「三段階旨味変化型スライム」。

・動きが優雅で、常にゆらゆらと泳ぐように空中を漂う。


ツバメの巣スライム《雲翔うんしょう

・純白で、ほんのり甘い香りを放つデザート型スライム。

・喉を潤す美容効果があり、一定時間美肌バフが付与される(※作中設定)。

・高音域の音に反応して「ぷるぷる歌い出す」音感型スライム。

・皇帝が眠れぬ夜にだけ現れるという幻の存在。


熊の手スライム《皇掌こうしょう

・一見ただの厚切りプルプルだが、中には無数のコラーゲン核を含む。

・調理の火入れが難しく、下処理に10話分の修行が必要と言われる。

・正しく扱えばトロけるような食感、誤れば“暴走”し厨房を破壊。

・究極の高難度食材スライム。


スッポンスライム《玄鍋げんなべ

・甲羅を模した黒いスライム。煮込むほど栄養が増す“滋養進化型”。

・鍋奉行の呪文により、薬膳効果が最大限に発揮される。

・鍋の中で音を立てて跳ねるとき、極上の仕上がりになる証。

・まれにしゃべる。


龍の髭スライム《龍絲麺りゅうしめん

・細長くのびる麺状スライム。食材というより「生きた麺」そのもの。

・空中を縦横無尽に伸び縮みしながら、スープに飛び込んでいく。

・うまく調理すると、スープと麺の融合体“龍皇拉麺”が完成する。

・難易度SSS。暴れると厨房全体が麺で包まれる。


■対決・中華王国の試練!

主人公たちは、この5種のスライムをテーマに**「一皿」**を仕上げることになる。


制限時間は一時間、使えるのは火と魂のみ。

審査員は“舌で嘘を見破る”盲目の皇帝・炎皇玄麒えんこう・げんき


 


そのなかで、スライムたちとの会話的調理が始まる――

(例:「お前の真の姿は……この火加減でしか引き出せない!」)


 


料理は戦い。戦いは調和。調和は――スライムと心を通わせること。


■完成料理:

『皇宴五味・昇龍中華極宴しょうりゅうちゅうかごくえん

5種の高級スライムを、一皿に凝縮!

香り・口当たり・滋養・美のすべてが一つに融合した、文字通り“皇帝級”の逸品。


 


炎皇「……これは、ただの料理ではない……“詩”だ……!」


■エピローグ:スライムたち、星のごとく散りながら

宴の終わり。スライムたちは再び食材の里へ帰っていく。

主人公「またいつか、お前たちを越える料理を作るよ」


スライムたち:ぷるぷる(※うれしそうに調理道具へ溶け込む)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ