第三〇話:爆炎と米粒の詩(うた)――チャーハンスライム、鍋の中で踊れ! ――「中華鍋(てっぺん)目指して、俺たち――炒(と)ばすぜッ!」
■舞台:浮遊中華城・パンダマンダリン楼
空を漂う中華要塞「パンダマンダリン楼」。
そこでは、伝説の料理人・陳老子が生涯最後の弟子を探していた。
弟子選抜の課題はただひとつ――
“チャーハンスライムを完璧に仕上げろ!”
しかし、チャーハンスライムとはただの具材ではない。
中華の魂が染み込んだ、火と米の意志を持つ危険な調理生物なのだ!
■チャーハンスライムの特徴
・見た目は、金色の米粒が集まってぷるぷると輝くスライム状の塊。
・体内に刻みネギ、卵、チャーシュー、時折ナルトを搭載。
・熱を感じると自動的に体を跳ね上げ、“自分で鍋の中を跳ね回って炒め始める”。
・強火と中華鍋のリズムに乗ることで旨味が最大化する“自走調理型スライム”。
■バトル:鍋の上で交わる魂のセッション!
主人公は、鍋とおたまを構えてチャーハンスライムに挑む。
だが――
チャーハンスライム「ぷるるっ!(※鍋の中で逃走)」
鍋から飛び出す! 天井まで跳ね上がる! 厨房が灼熱サーカスと化す!
師匠・陳老子「おぬし、心が乱れておる!チャーハンは“火”と“間”じゃッ!」
鍋をふるい、リズムを刻み、心を静める――
主人公の動きが、チャーハンスライムと調和しはじめる。
卵が香ばしく焼ける音、ネギが香る瞬間、そして――
スライム「ぷるっ!(※とろけるような湯気)」
■完成メニュー
『爆炎流・完全再現型チャーハンスライム ~極み金米の跳ね踊り~』
外はぱらりと香ばしく、内はしっとり。
一粒一粒が主張しながら、全体は調和する。
レンゲを口に運んだ瞬間、鍋の音とスライムのリズムが脳裏に蘇る究極の一皿!
陳老子「うむ……貴様、もう一人前の“炒者”じゃ」
スライム:ぷるる(お辞儀)→ そして満足げに、再び米袋へ戻っていく……
■エピローグ:一粒残らず、完食の記録
主人公たちの胃袋も心も、チャーハンスライムでいっぱいになる。
「米ってすごいよな……何にも言わないのに、全部伝わる」
ぷるぷる……(※スライムの残り香からほのかにゴマ油の香り)




