第二十話:チョコミント大戦!甘党vsさっぱり派・真夏の味覚戦争 ――スライムたちが割れた。溶けた。ぶつかった。
■舞台:氷結大陸“フレイヴァノルド”
そこは、かつて「スイーツとスイーツが争った」と言われる伝説の大地。
かの地に今、再び甘味の嵐が吹き荒れる!
チョコレートスライム王国 vs ミントスライム連合
──かつて共にデザートを彩った2種が、ついに袂を分かつ!
■勃発のきっかけ:
ミント派の女王スライム・**「ハーバ=ミントーナ」**による宣言:
「……冷涼な清涼感こそが、夏にふさわしいのですわ。
甘ったるさに逃げた者たちに、この正しさを教えてあげましょう」
これに対し、チョコレート派の将軍スライム・**「ベルガ=カカオーン」**が激怒:
「俺たちは、歯磨き粉と呼ばれながらも……
それでも共にいたじゃねぇかよ……!」
観客たちは真っ二つ。
「歯磨き粉!歯磨き粉!」
「チョコミントは正義!」
「夏にチョコは重いだろ!」
「いやチョコがなきゃミントが浮くんだよ!」
――この夏、スプーンの平和は、ついに終わった。
■調理フェーズ:スライムの“味覚融合”作戦!
我らが主人公チームは、**「第三の道」**を目指す。
【レシピ案】
・チョコレートスライム(カカオ分85%、ビター)
・ミントスライム(天然葉使用・超冷感属性)
・秘密の調和素材:**「塩カカオ・ゼラチンコア」**で融合開始!
→ 衝突したスライムは一瞬で反発、
→ しかし主人公が“想い出のチョコミントアイス”を語りながら練ることで、
→ ついに完成する、“どちらでもないどちらでもある味”!
◆ 完成メニュー ◆
**『ミンチョ・ユナイトパフェ ~絶対氷温の奇跡~』
氷の舌触り、ビターの余韻、ミントの清涼感――
食べればきっと思い出す、「初めて誰かとアイスを半分こした日」**。
観客「うまっ……なにこれ……敵とか関係なく、美味しいって、あるんだ……」
ミントーナ「……こんな味……知らなかった……」
カカオーン「……泣くな、ミント……チョコが溶ける……」
◆ そして――チョコミント大戦は終わった ◆
だがその裏で、「味覚原理主義派」の動きが水面下で活性化する。
その名も:『紅茶クラン』――
世界を“香りと気品”で塗り替えようとする、スライム紅茶派が動き出す。




