第十八話:禁断の甘味!? バターキャラメルスライムと夢のおやつ城
■舞台:おやつ王国「ドルチェ・デ・ミラージュ」
「見ろよ……あれ全部、スライムなんだってよ……」
「いやいやいや、あれ“城”だぞ?お菓子の城だぞ!?」
《ドルチェ・デ・ミラージュ》――
砂糖霧に包まれ、世界のどこかに時折出現する幻の甘味都市。
スライムマスターたちの間では「おやつ城」として伝説化されていた。
だがその中心に鎮座するのが――
**【バターキャラメルスライム】**!
・体温でとろけるように流動し、すぐ人肌にまとわりつく誘惑系スライム
・高濃度のバター香とキャラメルのコクで「抗えない満足感」を演出
・食べれば“幸せな幻覚”を見る(ただし帰ってこられない人多数)
「た、食べたい……でも、食べたら終わる……これは……禁断の誘惑だ……!」
◆ ◆ ◆
【今回のサブキャラ】
シャルルの妹(通称:ミニャルル)登場!
→ 異常な甘党で、過去にバターキャラメルスライムに“一度溶かされた”前歴アリ。
ミニャルル「……あの味……もう一度だけ、味わいたいの……!」
シャルル「……バカ!もう二度と食べちゃダメって言ったでしょ!」
◆ 調理フェーズ:とろけるスライム、どう攻略するか? ◆
【チーム俺たちの戦略】
・スライムの「糖度暴走」を止めるため、塩キャラメルエッセンスを注入
・“冷却ミントクリーム”を使って、幻覚性を中和
・最後に“現実に引き戻す味”として「焦がしナッツ」の苦味をトッピング
【ミニャルルの禁断デザート】
・あえて幻覚を受け入れることで“スライムと融合”
・完成品は「キャラメル・スライム・シュヴァルツ」
→ 食べた人がみな“初恋の味”を思い出し、涙する逸品
◆ 完成メニュー ◆
**『メルト・イン・メモリー ~想い出の幻菓~』**
甘さで涙が出て、香りで心を締めつける。
二度と戻れない“あの日の午後三時”を封じた、究極のデザート型スライム。
観客A「……俺、昔好きだった子の名前、今ふと思い出した……」
観客B「泣きながら食べるスライム菓子ってなんだよ……最高じゃねぇか……」
しかしその時――
「愚かな人間どもよ。甘さの果てにあるのは、崩壊だ」
姿を現す、スライム甘味王・ミルフェノム十二世!
その手には、スライム界で禁じられた“ダブルチョコソース”が光っていた……!




