第十七話:天ぷら天国!? 油と泡のトランススライム
■舞台:幻の屋台村《アゲアゲ横丁》
そこでは毎夜、「サクサク王」を決める“天ぷら祭”が行われていた。
しかし、今年は異変が――
「出たわね……泡スライムの反乱。つまり、“トランス発泡現象”よ」
「専門用語みたいに言ってるけど、つまり“油の中で暴れるスライム”だろ!」
屋台村では、揚げ油に潜むスライムたちが進化し、
次々と変幻自在の天ぷら型モンスターへと変貌していた!
◆ モンスター出現!【トランススライム】
・高温の油の中で自在に形態を変える揚げスライム
・衣をまとって変身し、エビ・野菜・魚・果実などの姿を模倣
・泡の出し方とリズムで“揚げたてテンポ”を操る
・人間の食欲に乗じて巨大化する性質あり!?
「このスライム……油の中でディスコしてやがる!?」
◆ ◆ ◆
【特別ゲスト】
伝説のフードDJ・DJカラアゲン登場!
「ヘイそこの天ぷらボーイ!今夜は君のスライム、カリッとアゲてみせな!」
彼のターンテーブルは回転フライヤー!
油温と泡量を操ることで、黄金色の“味のビート”を刻み出す――!
◆ 調理フェーズ:油と泡のライブバトル! ◆
チーム俺たち:カリカリ革命派
・泡スライムを瞬間冷却 → 薄衣 → 超高温二度揚げ
・風味強化のため「ごま油」「ゆず皮」「塩レモンパウダー」使用
・最終仕上げはDJカラアゲンの“泡ターン”で表面をエアフライ!
シャルルの一手:美の天ぷら解釈
・スライムの形態を「花」に変化 → 桜・紅葉型へ
・衣は卵白と酒粕で“もはや芸術品”レベルの薄膜揚げ
・中から溢れるのは「だしジュレ」……もはや液体爆弾
◆ 完成メニュー ◆
**【泡幻泡舞・トランステンプラ】**
食べた瞬間「サク!」、次の瞬間「ジュワ!」、ラストは「じゅるり…」と記憶に残る異次元の三段食感!
観客「うおおおおっ、口の中がライブ会場だーッ!!」
観客2「泡で脳がトランスしてる!これ合法なのか!?」
だが、盛り上がる中――
屋台裏にて“黒い揚げスライム”がうごめいていた。
「……やつは、“黒衣の悪油”。すべてのスライムを“焦げ”に変える災厄……!」




