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第59話 灼熱の咆哮

猛る焔


ザンッ!!


玲華の剣がラグナの胸を斬り裂く——はずだった。


しかし——


「……遅いな」


ラグナの口元が、わずかに歪む。


バシュウゥゥ!!


次の瞬間、玲華の剣がラグナの炎に弾かれた。


「なっ……!?」


玲華の目が驚愕に見開かれる。


「俺の“血”を舐めるな」


ラグナの体から、さらに膨れ上がるように炎が溢れ出す。


「くっ……!」


玲華が後退するが——


ドンッ!!


「ぐぁっ!?」


ラグナの炎の拳が玲華の腹部を打ち抜いた。


玲華の体が宙を舞い、地面を転がる。


「玲華!!」


ハーブが駆け寄る。


しかし、ラグナがそれを許すはずがなかった。


「お前もだ!!」


ラグナが拳を振りかぶり、ハーブに向かって放つ。


ゴォォォッ!!


炎の弾丸が空間を裂くように飛ぶ。


「——雪奈!!」


「はい……っ!!」


バシュウウウウ!!


雪奈の杖から放たれた光が、炎の弾丸を相殺した。


「……お前か」


ラグナが、初めて雪奈に目を向ける。


「お前の力……厄介だな」


彼は拳を握ると、その全身がさらに赤々と燃え上がった。


「ならば、消し飛ばすまでだ」


「……っ!」


雪奈の額に、汗が滲む。


(この人の炎……強すぎる……!)


しかし——


「雪奈、下がれ!!」


ハーブが叫ぶ。


「お前が狙いなら、俺が相手になる!」


ハーブが剣を構え、ラグナに立ち向かう。


「……いいだろう」


ラグナの炎が、さらに強く燃え上がる。


ゴォォォォッ!!


その瞬間——


決戦の火蓋が、再び切って落とされた——!!


次回予告


ラグナの猛攻がハーブたちを追い詰める。


果たして、彼らはこの灼熱の戦場を生き延びることができるのか——!?


次回、第60話「赫焔の極限」


紅蓮の炎がすべてを焼き尽くす——!!

読んでくださりありがとうございます!


更新頻度ですがなるべく毎日11時頃と22時頃の2話投稿を目指します!


感想など書いていただくと今後の励みになるのでどんどんコメントしてください!

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