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第57話 紅き異端者

新たなる脅威


異世界の狭間での試練を終え、元の世界へ戻ったハーブたち。

彼らはそれぞれの成長を胸に、新たな戦いに向けて歩み出そうとしていた——。


しかし、その影はすでに迫っていた。


帰還と違和感


「……ここは?」


ハーブが目を開けると、見慣れた学園の敷地内に立っていた。


玲華と雪奈も、すぐ近くで意識を取り戻している。


「……戻れたみたいね」


玲華が周囲を確認しながら言う。


「……雪奈、大丈夫か?」


ハーブは雪奈の方を見て問いかける。


「……はい、大丈夫です」


雪奈は小さく頷いたが、その瞳にはどこか不安な色が滲んでいた。


「……でも、何か変じゃないですか?」


玲華が周囲を見回しながら言う。


「確かに……静かすぎる」


普段なら生徒たちの声が響くはずの学園が、まるで時間が止まったかのように静まり返っていた。


そして——


「……来るぞ」


ハーブは剣に手をかけ、殺気の向かう方向へ目を向けた。


紅き異端者


突如、空気が張り詰める。


学園の門の向こう——夕焼けに染まる空の下、ゆっくりと歩いてくる影があった。


赤い髪、血のように深紅の瞳。


まるで業火を纏ったような佇まいの男が、ハーブたちの前に姿を現す。


「……ようやく戻ったか」


男は低く呟いた。


「貴様は……何者だ?」


ハーブが剣を構える。


男は不敵に笑い、ゆっくりと手を掲げると——


ゴォォォォッ!!


次の瞬間、彼の周囲に燃え盛る炎が生まれた。


「俺の名はラグナ=フェルシュタイン」


「異端者の烙印を押された者……そして、お前たちを迎えに来た者だ」


ラグナの瞳が妖しく光る。


「迎えに……?」


玲華が疑問を口にする。


「そうだ。試練を乗り越えたお前たちを、新たな“舞台”へと連れていくためにな」


「そんなこと……誰が従うか!」


ハーブが剣を抜き、気迫を込めて睨みつける。


ラグナは笑う。


「ならば、力で従わせるまでだ」


次の瞬間——世界が紅蓮に染まった。


次回予告


突如現れた謎の男、ラグナ=フェルシュタイン。


彼の狙いとは何なのか?


そして、ハーブたちは彼に立ち向かうことができるのか——?


次回、第58話「紅蓮の決戦」


火炎が燃え盛る中、戦いの幕が上がる!

読んでくださりありがとうございます!


更新頻度ですがなるべく毎日11時頃と22時頃の2話投稿を目指します!


感想など書いていただくと今後の励みになるのでどんどんコメントしてください!

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