第102話 最強VS最強
剣の王と神殺し
——ギィィィンッ!!!
鋼鉄を打ち鳴らすような衝撃音が響く。
ハーブの剣と神殺しの剣が、真っ向からぶつかり合っていた。
「……ほう」
神殺しが興味深そうに目を細める。
「俺の斬撃を受け止めるか」
ハーブは静かに剣を引き、構え直す。
「お前の剣……確かに強い」
「だが」
ハーブの瞳が鋭く光る。
「それだけだ」
——シュンッ!!
ハーブの姿が消えた。
神殺しが目を見開く。
(速い……!)
次の瞬間——
——ドンッ!!!
神殺しの剣が弾かれ、彼の身体が後方へと吹き飛ぶ。
⸻
◆圧倒的な剣技
「……なっ」
神殺しが態勢を立て直す前に——
「終わりだ」
ハーブの剣が、一直線に振り下ろされた。
「——くっ!!」
神殺しは咄嗟に防御する。
しかし——
「——!!」
神殺しの剣が、砕け散った。
「馬鹿な……!!」
彼の額に、一筋の汗が伝う。
ハーブは、冷静に剣を構えたまま言った。
「お前の剣は”強い者を討つ剣”だ」
「だが……俺の剣は、それを”超える剣”だ」
「——お前に勝ち目はない」
神殺しが、無意識に後退する。
(こいつは……)
(本物の”最強”だ……!)
⸻
◆決着の時
「これで終わらせる」
ハーブの剣が、光を纏う。
「斬撃——“神威”」
——ズバァァァンッ!!!
一閃。
それは、空間すらも断ち切る斬撃だった。
「……っ!!」
神殺しの身体が、吹き飛ばされる。
——ドォォォンッ!!!
彼は、地面に叩きつけられた。
「……俺の……負けか……」
神殺しは、悔しげに呟く。
ハーブは剣を収め、静かに言った。
「お前は強かった」
「だが……俺の剣には届かなかった」
神殺しは、悔しさを滲ませながらも——
静かに、敗北を認めた。
⸻
◆次回予告
神殺しとの決着がついた。
だが、それは終わりではなかった——。
新たな影が、密かに動き出す。
次回、第103話「闇の王」
真なる脅威、迫る——!!
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