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第100話 雪奈の覚醒

未来を視る者


「……試させてもらうぞ」


神殺しの鎧をまとった戦士が、玲華と雪奈を見据える。


「……!」


玲華は剣を構え直した。


(今の一撃……確かに当たったはずなのに)


目の前の敵は、傷一つ負っていなかった。


——ゴォォォッ!!


次の瞬間、神殺しの全身から黒いオーラが噴き上がる。


「っ……この気……!」


玲華は直感する。


(普通に戦ったら……勝てない!!)


「玲華さん、避けて!!」


雪奈の叫びと同時に——


——ズドォォンッ!!


神殺しの剣が振り下ろされ、玲華のいた場所の地面が砕け散る。


玲華はぎりぎりで横に飛び退いていた。


「っ……! 雪奈、今の……!」


「はい……!」


雪奈の瞳が淡く光を帯びていた。


「……未来視」


玲華が呟く。


雪奈の力が、本格的に目覚め始めていた。



◆覚醒の兆し


神殺しがゆっくりと顔を上げる。


「ほう……先を読んだか」


低く響く声。


「だが、それだけで俺を止められると思うな」


「……っ」


玲華が剣を強く握る。


神殺しは、再び姿を消した。


(また影の中……!)


玲華が警戒を強めた、その瞬間——


「玲華さん、右です!!」


雪奈の声が響く。


玲華は迷わず右に跳んだ。


——ズバァンッ!!


彼女のいた場所を、神殺しの剣が切り裂いた。


(すごい……本当に視えてるの!?)


玲華は驚愕する。


「次は左上から、二撃!!」


「っ!」


玲華は素早く防御に移る。


——ガキィン!!


二連撃を、寸分違わず受け止めた。


「おもしろい……!」


神殺しが楽しげに笑う。


「ならば、貴様の目を潰す」


——瞬間、黒い光が雪奈に向かって放たれる!!


「雪奈!!」


玲華が叫ぶ。


——だが。


「……当たりません」


雪奈は、静かにそう呟いた。


——スッ……


彼女は、一歩横にずれる。


神殺しの攻撃が、空を切った。


「なっ……!?」


今度は、神殺しが驚愕する番だった。


「……見えていますから」


雪奈の瞳が、鮮やかに光を放つ。



◆真の力


玲華が雪奈を見つめる。


(……完全に覚醒してる!!)


雪奈の力——未来視。


短い時間ではあるが、彼女は確実に未来を視ている。


「……玲華さん」


雪奈が玲華に視線を向ける。


「今なら、神殺しの隙がわかります」


「……!」


玲華が息をのむ。


「だから——終わらせましょう」


玲華の剣が、静かに輝きを増した。


——決着の時が来る。



◆次回予告


未来視を完全に覚醒させた雪奈。

玲華との連携が、神殺しを追い詰める。


だが、神殺しもまた、真の力を解放する——!!


次回、第101話「神殺し、解放」


勝つのは、人か、神を討つ者か——!!

読んでくださりありがとうございます!


更新頻度ですがなるべく毎日11時頃と22時頃の2話投稿を目指します!


感想など書いていただくと今後の励みになるのでどんどんコメントしてください!

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