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調査に行ったら即スタンピートが発生する。

この作品を選んで、お読で頂き、ありがとうございます。

この物語はフェイクションです。


物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。

 翌朝になり三人で朝食を食べてから直ぐに冒険者ギルドへ出掛けて行き、イリヤは修理した魔剣アイスソードを携帯してルンルン気分で先頭を歩く。


「やれやれ、うちの姫様はこ機嫌麗しく良い感じたわね」


「そうね、魔剣が修理できて嬉しいでしょうね」


リンカとレンカは先をルンルン気分で歩くイリヤを見て苦笑いする。


「どうしたの二人共元気がないわね」


「いいや、私達は別に普段もこんな感じよ、イリヤが機嫌が良いだけじゃないの」


「うふふ、そうかもね、早くこの魔剣アイスソードちゃんの実力を試したいわね」


リンカの言った事に上機嫌でイリヤが答える。


 冒険者ギルドの中に入ると、ギルド内は閑散としてイリヤ達三人は直ぐに受付カウンターへ並ぶと直ぐに順番が回って来た。


「いらっしゃいませ。ご用件は何で御座いましょうか」


「調査依頼の件で来た。パーティー・ウイングのリーダーのリンカだけど」


「はい、調査の件ですね、これがパーティー・ウイング様の超依頼内容です。読んで頂きご不明な点がありましたらお聞きください」


受付嬢は直ぐに調査依頼票をリンカに手渡す。


「う~ん、うん、この依頼票通りに調査すれば良いのですね、なら直ぐに出掛けます」


リンカは調査依頼票を読んでだいたい内容は理解したので直ぐに向う事にした。


「はい、ただ異常がありましたら、直ぐに打ち切って戻って下さいね、状況をできるだけ早く把握したいので、その点だけはよろしくお願いします」


「うん、分かったわ、では失礼する」


リンカは受付嬢に一言云ってレンカとイリヤを連れて冒険者ギルドを後にした。


 そして街の門を出て歩いてルンルン気分でイリヤとリンカ達が歩いて森へ入ると、直ぐにイリヤが異常を察知してリンカ達に伝える。


「あっ、始まったわよ、直ぐに戻りましょうか、数は5千から6千くらいね、こちらに移動を始めたみたいです」


「本当かイリヤ、分かった。レンカ直ぐに戻るわよ」


イリヤに言われて、リンカが直ぐにレンカに言って3人で走り街の門へ向かう。


「衛兵さん、どうやらスタンピートが発生した様だ。直ぐに応戦態勢を取ってくれるか」


「そうか、わかった。直ぐに臨戦態勢を取る。誰か鐘を鳴らせ始まったらしいぞ」


衛兵が他の待機していて衛兵に声を掛ける。


 それからリンカはイリヤとレンカと3人は直ぐに冒険者ギルドに向かって走って行き、着くと直ぐに受付嬢にスタンピートが発生した事を知らせて、冒険者ギルド内が騒然として慌ただしくなった。


 そして街中に鐘が鳴り響き、待機していた冒険者達も暫くして冒険者ギルド内に集まり出して来て、ギルドマスターも姿を見せて指揮を取り始める。


「いいか、先ずはBランク以上の冒険者は門の外で魔物達を迎え撃て、それ以下の者は後方支援などのバックアップを頼む。職員はギルド内にあるポーションをかき集めろ、いいか、それじゃ諸君健闘を祈る」


「姉さん、私達も門の外へ行きましょう」


「あぁ、イリヤも良いかい」


「勿論よ、ボスは飛龍かしらね、レッドドラゴンあたりならペットにしても良いかしらね、ボスの魔物は私に任せてくれる」


「はぁ~、何と云うかドラゴンをペットにしてどうやって飼うのよ、冗談は言わないでと言いたいけど、それだけは本当に勘弁して餌代で破産するから」


リンカはイリヤが言うと冗談でなく、本当にしそうだから勘弁して欲しいと思った。


 イリヤを先頭にリンカとレンカが後方に控えて、その後ろにはBランクの冒険者達が30人が門の前に横一線に並んで立ち、その後ろには衛兵が立ち弓隊と魔術師が後方から援護支援をする為に並んだ。


 陣形を取ってから10分ほどで森の奥から砂ぼこりが立ち上がって来たのが見えてきて、門の外に立ち並ぶ冒険者達には緊張が走る。


 森から魔物の先頭集団が見えてきたところで、イリヤが魔物達に迎え撃つために走り出して魔剣アイスソードを一振りすると先頭集団の魔物達は凍りつき動けなくなった。


「あ~、イリヤったら本当に行っちゃったわね、ボスの魔物を本当にペットにする心算なのかしらね」


「姉さん、私達とイリヤが討ち洩らした魔物達だけ対処しましょうか」


「そうね、私達も少し前に行きますか、後ろの方達にも少しは活躍して貰わないとね」


リンカとレンカも前に出て行き、仕留めきれなかった魔物達に止めを刺して行った。


 僅かに息なら得ていた魔物達も後方の居る冒険者達に次々と討ち取られて行き、森の中も凍り付いて滑り、魔物達も滑りだして止まなかった。


 魔物達は後方から次々と走り街へ向かうので、すし詰め状態になり凍った魔物を砕いていき氷に上に止まると凍りつき、それを後方から走ってくる魔物達に粉砕されると云うループにハマる。


 イリヤはドンドンと魔物達の真中を魔剣アイスソードを振りながら魔物達を凍らせて良き砕きながら進み、目的のボスのレッドドラゴンが空から眺めたのを見つけた。


「あっ、見っけった。凍てつけ、イッケー」


イリヤはレッドドラゴンに向けてアイスフラッシュを二発放つ。


 イリヤが放ったアイスフラッシュがレッドドラゴンの両翼を凍らせたけど落ちてこなかったのでもう二発放つと、レッドドラゴンからファイヤープレスを放ち打ち消した。


「うむむ、やるわね、アイスアロー、連射」


イリヤは今度はレッドドラゴンの頭上から特大の氷の矢を二つ放つとドラゴンの背中に二つの氷の矢が命中してレッドドラゴンを地面に叩き落とす。


「ヤッター、私のレッドドラゴンちゃん、今行くわよ」


イリヤはレッドドラゴンが落下した地点へ走って向かう。


 レッドドラゴンは両翼からと背中から凍り付き徐々に外側と体内と凍り付き、身体が思うように動かず虫の息の状態になりつつあった。


「ねぇ、レッドドラゴンちゃん、私のペットにならないかな」


「・・・・・・」


「う~ん、拒否するか、ヨシこうなったら洗脳するしかないかしら、エッイ」


イリヤはレッドドラゴンの額に手を当てて、自分の魔力を注ぎ脳の中にイリヤは我のボスだと刷り込んで行く。


「う~ん、名前を付けなきゃね、リレットにしよう、どうかなリレットって可愛くない」


「ぐぅる、ぐるる」


レッドドラゴンはイリヤに降伏してボスと認めた。


「うふふ、リレットちゃん、魔物達を森へ帰してね」


イリヤはレッドドラゴンを蝕む氷を解除するとレッドドラゴンは楽になり、雄叫びを上げた。


「グゥオー、グゥオー」


レッドドラゴンが二回雄叫びを上げると、周辺の魔物達から森の奥へ退散していった。


「う~ん、いい子いい子よリレットちゃん、回復して上げるね」


イリヤはレッドドラゴンに回復魔法を掛けて体力を回復させた。


「さぁ、リレットちゃん、お立ち、私を皆の所へ連れて行ってくれる。


「グゥルル」


リレットは立ち上がり、イリヤに背を向けて姿勢を低くしてくれた。


 イリヤはリレットの背をよじ登って背中と首筋の間に座ると立ち上がり、飛び上がっていき低空で空を飛んでリンカ達の所へ向かった。


「あっ、いたいた。リレットちゃん、あそこの手前で降りてね」


イリヤはリレットに降りる場所を指示する。


「あっ、オッイ、ドラゴンが飛んでくるぞ」


「何だよ、やっと終わったと思ったのに、あんなのに勝ってこないよ」


冒険者達は終わったと思ったらドラゴンが飛んできて絶望する。


「あっ、本当にペットにしちゃったのねイリヤ」


リンカがドラゴンに首筋辺りで手を振っているイリヤを見つけて呆れ果てる。


「あらら、どうするの飼えるかしらね」


レンカもお金の心配を始める。


「リンカ、レンカ、私よ、今そこに降りるわね。リレットちゃん降りてね」


イリヤはリレットの首筋を優しく撫ぜてお願いする。


「グルルル」


バサバサ、バサバサ、バサバサ、ドーン。


「スタンピートが終わったわね、良かったわ、怪我人とか出たの」


イリヤはリレッドの背から降りながらリンカに聞く。


「怪我人は居ない様だけどな、まさか本当にレッドドラゴンをペットにしたの、どうやって飼う心算なの」


リンカはイリヤにレッドドラゴンをどうするのか問う。


「大丈夫よ、普段は住処で寝て貰うから、ただね、誰かがリレットちゃんの睡眠を何度も邪魔して住処を荒らした者が居たみたいね、だから怒ったみたいね」


「グルル、グルル」


イリヤはリレットの言い分を言うと、リレットも頷きリンカ達に伝えた。


「そうなの、う~ん、今度そのリレットの住処を調べに行かないと分からないわね」


リンカも状況が分からないので調べる必要があると思った。


「あ~、何だ、今回のスタンピートのボスはこのレッドドラゴンなのか、誰かがそのレッドドラゴンの住処を荒らして睡眠を邪魔したのが原因と云う事か」


ギルドマスターのオウエンがリンカ達の所へ来て確認する。


「はい、そう云う事のようです」


リンカがギルマスのオウエンに答える。


「はぁ~、困った奴もいたもんだな、ところで今日のところは住処に戻って貰って、スタンピートの片付けを最優先したいだがな頼めるか」


「イリヤ、リレットちゃんに住処に戻って貰えるか」


「うん、そうね、リレットちゃん、調査する時に呼ぶから迎えに来てね、今日のところはお帰り」


「グルル、グルル」


リレットはイリヤの頬を一舐めしてから飛び去って行った。


「ヨシ、これから魔物達の解体作業するぞ宝の山だ。張り切ってやれよ」


「「「「オー」」」」


冒険者達は張切って魔物の解体作業に取り掛かる。


「それでだ。お前達三人は俺と一緒にギルドへ戻るぞ、良いな」


ギルマスのオウエンはリンカ達三人と共に門の方へ歩き、冒険者ギルドへ向かった。


 冒険者ギルドのギルドマスターの執務室へ連れて行かれて、勝手な振舞に対して大目玉を喰らった後に一応だけど無事にスタンピートが解決できた事の礼を言われた。

お読み頂きありがとうございます。

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