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国王不在の中で婚約者の第一王子ケイナスから城へ呼び出しされて婚約破棄される。

この作品を選んで、お読で頂き、ありがとうございます。

この物語はフェイクションです。


物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。

 創世神話によりセイスランスと言われる世界に転生したセイラスアン王国の王都に在る大聖女伝説を元に大聖女セイランス様を母神とする聖セイランス教会の聖女に任命されたアマリアです今年で15歳の成人になりました。


 私には前世の記憶がありますが、その事は周囲の人達には秘密にして日々聖女として教会に勤めお仕事を真面目にこなしております。


 大聖女の資格を有する聖女が約100年ぶりに現れ発表されるとあって、聖セイランス教会の本部が在るセイランス聖国へ国王ゼイランド様と王妃マーガリタ様と教会の神官長のセディスノア様がお出掛けする事が決まった。


 わたくしは国王ゼイランド様がお出掛けになる前に地方巡業を命じられて、地方領地とその周辺の森の瘴気の浄化と街の結界の状態の点検して何かあれば修復をする事になった。


 同行者として本来なら二つ年上の婚約者の第一王子ケイナス様と共に巡業するはずでしたが、国王の留守中の代行をすると言って拒否されました。


 その代わりにケイナス様より二歳年下の第二王子シリュウス様とその婚約者で同期で13歳まで共に聖女見習として修業して仲の良かったメイテリア・ムシュラン公爵令嬢が同行することになった。


 国王代行は本来弟の第二王子シリュウス様がするはずだったのですが、ガンとして私と地方巡業する事を拒否され、国王ゼイランド様も困り果てたご様子でした。


 しかし国王ゼイランド様は立太子出来る力量の有無を確認するのにちょうど良いかと思い起ち熟慮した結果として第一王子ケイナスに最終的に任せて、その結果次第で立太子するかどうか判断する事にしたようです。


 国王代行を第一王子ケイナスに任せて国王陛下一行は二週間の予定でセイスランス聖国へ旅立たれて、私達も陛下達を見送った後に地方巡業の為に王都を旅立った。


「聖女様、本当にすまないね、本来なら婚約者である兄上が同行しなければならないのに」


第二王子シリュウスが申し訳なさそうに聖女アマリアに謝罪する。


「うふふ、シリュウス殿下が謝罪する事では無いですわ、でもそのお陰で久しぶりにメイテリア様とお会い出来ましたので良かったと思ってます」


「そうね、もう二年ぶりくらいになるのかしら元気そうで何よりですわ、聖女様」


「う~ん、ねぇ、私達だけの時は見習時代の時みたいにアマリアと呼んでくれない、私もメイテリアと呼ぶから、ダメかな」


「うふふ、そうね、堅苦しいのもお互いに性に合わないわね、いいわよねシリュウス様、私達だけの時は」


「あぁ、そうだな、俺もその方が助かる。公の場以外はそうしよう」


三人は馬車の中で三人の時だけは気楽に過ごす為に堅苦しいのをやめて普段通りにする事を決めて笑い合う。


「ところでアマリア、ケイナス殿下とはどうなの上手くお付き合いで来ているの」


「う~ん、上手くも何もケイナス殿下とは二度ほどしか会ってないわよ、ほら私って平民の孤児でしょう、嫌われている事は確かね」


「はぁ~、兄上にも困ったものだ。聖女様は王家と同等の地位を有しているというのに、聖女様が平民であろうが孤児であろがそんな事は関係ないというのに」


「そうね、世間ではそう云われているけど、聖女は身分ある者がなるべきだと云う考えを持った者が教会にも居るわ、神官補佐のディボス様もその一人ね」


メイテリアがシリュウスの言う事に反対の立場の者が居る事を挙げる


「まぁ、陛下達が留守にするこの二週間で多分私はケイナス殿下から呼び戻されて婚約破棄されると期待しているわ、神官補佐のディボス様とグルになってね、そうしたら私は喜んで破棄されて国外追放されるわ」


「え~、そんな事を考えているのアマリアは、そんな事になったら大変よ、この国の名誉が地に落ちるわよ、アマリアは大聖女の有力候補の一人なのよ、だから陛下達も大聖女の発表を直に聞きに行ったのよ」


「うふふ、私は別に大聖女になんて興味はないわ、ケイナス殿下と神官補佐のディボスものね、私が聖女である事がお気に召さないですもの貶めて追放する事しか考えてないわよ」


「しかし、そんな事をしてアマリアが大聖女に任命されていたら間違いなく兄上と神官補佐のディボスは身分剥奪の上に国家反逆罪の大罪人として重い処罰を受けるだろうね」


「まぁ、その方がこの国の為になるのではないですか、この国の次期王にはシリュウス様が就任すべきだと私は思っています」


「えっ、そんな事は無いだろう」


「いいえ、シリュウス殿下は民の事を大切に思う方ですもの、そしてメイテリアが王妃として時には聖女としてこの国をシリュウス様と二人で治めていく事が一番だと私は思っておりますわ」


「それじゃ、アマリアはそうなったら、どうする心算なの国外に追放されたら困るのでは無くて、まさか本気で冒険者になる心算なの」


「うふふ、実は既にCランクまで冒険者として実績を積んでいるから大丈夫なの国外に出ても十分やっていけるわ、それに名も変えてあるからね、その代わり聖属性の治癒魔法以外は封印するわよ」


「はぁ~、まるでアマリアは兄上に婚約破棄されて国外追放される事を予見しているみたいだけど、なにか確証があるのかな、良かったら聞かせてくれるかな」


「そうね、ケイナス殿下と神官補佐のディボス様が時々密会して私の事について情報交換をしている事は神官長のセディスノア様も把握しているわね、それとユリアナ様とケイナス殿下が深い関係になっている事もね」


「えっ、ユリアナ様って見習時代に私達によく絡んで来たルビディス伯爵令嬢ですか、身分を笠に着て身分の低い聖女見習達を虐めていたのよ、私がよく止めに入ったけど」


「そうね、だから第一王子ケイナス様に近寄って恋仲となって婚約者の立場を私から奪い取り、妃となってメイテリアにも復習する心算じゃないのかしら」


「なるほどね、でも兄上はアマリアと婚約破棄したら王位継承権を剥奪される事は知っているはずだけどな、例えアマリアが悪女だとでっち上げても誰も信じる訳ないのにな」


「うふふ、だからケイナス殿下は私だけ呼び出して、証人として神官補佐のディボスとユリアナ様の三人で私を断罪して追放する心算なのよ、一方的にね」


「ならそれを俺が阻止するよ」


「ダメよ、せっかくのチャンスだもの、私は潔く断罪を受け入れて国外追放されるわよ、それだけは邪魔しないでね、私の夢でもあるんだから、だから追放された証拠を残す為の証人になってくれればいいわよ」


そんな会話をして最初の目的地の王都から一つ目の街に到着する。


 その日はその街の教会に寄って結界を張る魔晶石に私は魔力を注ぎ補充をして結界がちゃんと張れているか確認してから、街の周辺に瘴気が発生していないか探った。


 特に周辺に瘴気が発生している気配が無かったので、教会の近くの宿屋で一泊してその晩は久しぶりにメイテリアと同室にして貰い見習時代の想い出を語り合う。


 翌日には二つ目の街へ向い、一晩野宿してから二つ目の街へ到着して、一つ目の街と同じ様に教会に寄って結界を張る魔晶石に魔力を注ぎ補充してから結界の点検をした後に周辺の森に瘴気の発生の有無を確認してから宿屋に戻る。


 その翌日に王都から早馬の使者が来て第王子ケイナス様からの呼び出しを受けて、シリュウス様とメイテリアと共に王都へ次の日のお昼ごろに帰還する。


 王都に到着するとそのまま真っ直ぐに王城へ向い、シリュウス様が同行してケイナス殿下が待つ謁見の間に行き玉座に座るケイナス殿下と会う。


「呼び出しにより、参上いたしました。ご用件は何で御座いましょうか」


「うん、しかし、何でシリュウスが居るのだ」


「私は聖女アマリアの警護を陛下より命じられたのですよ兄上、例え婚約者の兄上と会うからっと言って任務を放棄する訳には参りません。兄上が国王代理としてなさることには口出しはしませんのでお気になさらずにどうぞ」


「ふっん、勝手にするが良い、聖女アマリア、私の恋人であるユリアナ嬢を聖女見習期間中より今まで虐めていた咎で婚約破棄して聖女の身分剥奪の上国外追放とする。証人としてユリアナ嬢と神官補佐のディボスの証言だ」


「謹んでお受けいたします。それでは失礼いたします」


「おい待て、何か反論などないのか、そのくらいなら聞いてやるぞ」


「反論?時間の無駄です。それよりも国外追放されたので一刻も早く国王代理のケイナス殿下の裁きに従うだけです。ではごきげんよう」


聖女アマリアはケイナス殿下に一礼して直ぐに後方へ振り向き、シリュウス殿下にウインクして微笑みながら謁見の間を後にした。


「兄上、こんな事をして後で後悔しても知りませんよ、では失礼します」


シリュウスもあまりの茶番な行いをした兄のケイナス殿下に呆れて、直ぐに謁見の間をアマリアを追って出て行く。


「ふっん、アマリアさえ追放すれば何とでもなるさ、ユリアナ、父上が帰国したらすぐに婚約しような」


「はい、その日を楽しみにしています」


「アハハ、これで次の聖女はユリアナ様ですな、私からも推薦致しますから」


「うふふ、その時はよろしくね、ディボス様」


謁見の間で三人の高笑いする声が響きわたる。


 謁見の間を後にしたシリュウスは直ぐにアマリアの元へ行き、メイテリアと合流して別れの挨拶をしてから、その場で瞬間移動して二人の前から消えた。


「うふふ、私の思った通りになったわ、メイテリアに聖女の証のティアラを託すわ、次期聖女はメイテリアよ、シリュウス殿下が証人になってね」


「えっ、そうか分かったよ、本当に国外へ追放されるだね」


「えぇ、メイテリアに大聖女様の御加護があります様に」


聖女アマリアは聖女の証のティアラをメイテリアに頭に乗せた後に、メイテリアの額に額を合わせて聖属性の魔力を分け与えてメイテリアの聖属性の魔力を強化した。


「よし、これでメイテリアは聖女として立派に勤められる様になったわ、メイテリア、シリュウス殿下これにて失礼するわ、さようなら」


アマリアはメイテリアから一歩後方に離れて、別れの言葉を言ってから瞬間移動魔法で姿を消した。


「えっ、アマリアって瞬間移動もできたのね凄いわ」


「あぁ、まったくだ。とにかく直ぐに父上に報告しなければならないな、メイテリア一緒に俺の執務室へ行こう」


「はい、畏まりましたわ」


シリュウスとメイテリアは直ぐにシリュウスの執務室へ行きアマリアが追放された事を手紙に書き、父である国王ゼイランドの元へ早馬を出して報告する。


 国王ゼイランドは三日後にシリュウスからの手紙を読んで、激昂して直ぐに帰国の準備を整えて王妃と神官長と共に大急ぎで帰国した。

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