『カップ焼きそば』は焼いてない
はいどーも!
性懲りもなくまたまたコイツがやって来たぞ!
吾こそはなろうエッセイストの家紋武範なり!
本日のテーマはこれだ!
『『カップ焼きそば』は焼いてない』
というね。
え? 焼いてないの?
と思うかも知れないけど、焼いてない。工場での製作過程でも焼いてない。カラッとは揚げてる。
まあほとんどの人は「いや知ってるよ」って言うと思いますけどね。カップ焼きそばは『焼きそば風』です。
この特製ソースをかけたら、焼きそばみたいになるよー。焼きそばの感覚を得れますよー。的な商品でござる。
し
か
しながら
申
し
上げます!!!
カップ焼きそばは、焼きそばではないくせに、その地位をすでに確立しました。
カップ焼きそばのどれが好き? みたいな話題であーだこーだ言えちゃう存在!
「焼」の字があるから、一度出来上がったものを焼いてみて水気を飛ばしたら美味しいんじゃない? となるかもしれませんが、
「士郎! この愚か者! カップ焼きそばを焼くなど邪道がすること! カップ焼きそばはお湯を入れて三分ワクワクしながら待つ楽しみのある独立した食べ物である!」
というちょっと熱い食通おじさんまで出てきそう!
大体にしてよ? 本家焼きそばが企業努力の末に、スーパーで三食98円となって、主婦の手にとって貰えるかどうかの瀬戸際を味わっているときに、カップ焼きそばはのうのうとコンビニの陳列棚で「ワシゃ一食200円じゃ。買いたきゃ買いなさい。ホッホッホ」とやっていても、買う人大勢!
カップ焼きそばにはお湯を捨てるという面倒くささと、誤ってお湯いれた段階でソースを入れちゃいそうという危険性。
また今の令和人には分からないかも知れないけど、昔は湯切り時に麺をシンクにバサッて落とす危険性もはらんでいたのよ?
それらを乗り越えても我々はこの「焼きそばもどき」を買ってしまう!
どうなってんだよ~。余った中華麺に日本特有のソースを絡めて焼いてみたら存外に旨かった。
そこから生まれたB級グルメ焼きそば。店舗では「焼きそば屋」なんてものは祭りの露店くらいなもので、焼きそばをメインとして扱うお店はほとんどない。
ラーメンと比べるとその勢力はわずかであります。
ですがカップ焼きそばは違う! なんなら、カップ焼きそばはカップラーメンの1コーナーを押さえるほど!
焼いてないくせに、カップ焼きそば。もはや誰もその名前に疑問を呈するものなどいない。
カップ焼きそば、あなどりがたし!