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中世とはなんぞや。


 こんにちは!

 前回『世界システム』について熱く語っていた内葉です。


 今回は皆さん大好きな中世、それと混同されがちな近世の書き分けについて語っていこうと思います。

 かなり短め。


 いやー、世界史が面白すぎて本当に執筆が進みませんね!

 そろそろ新しい小説を公開したいんですが、全くストックが増えません。難儀なものです。



 ……えー、それではいつも通り(?)保険をかけときます。


 この作品はよりリアルな、中世を舞台にしたような異世界を書きたい!という方の手助けになるべくしてできたものです。

 この設定がないと絶対ダメ!とか、こんなのは中世じゃない!とか、他者様の小説を否定するものでは全くございませんのでご承知おきください。

 アウト、セーフとかキツい言葉を使ったりしますが、あくまでこれがあったら中世、近世っぽいよね、ちょっとその設定じゃ無理が後々困らない?とかその程度の助言です。あんまり大きくとらないでくださいね。



 ではでは、早速いきましょう!

 まずは皆さんの勘違いして書きやすい中世の特徴からです!




 一、王様がすごく偉い。

 

 これはかなりアウトに近いですねー。


 あ、この場合の『偉い』は周りの貴族に言うこと聞かせている場合ですね。

 高い所にある玉座に王様が座って、下に貴族が控えているとか。そういうやつです。


 王様が自領の貴族達に言うことを聞かせている状態、俗に絶対王政と言いますが、これは近世に入ってから成り立ったものです。

 皆さまの書きたい『中世』では王様の権力なんてそこら辺の諸侯(俗に言う貴族)と大して変わりません。

 描写としては『金は他諸侯より持っているけど、大して発言力は大きくないやつ』くらいですね。


 ………え?それじゃあ話が進まない?

 王様が異世界召還を主導して主人公を喚んだんだって?

 なら主人公に『中世ヨーロッパ風の街並みだ』とか言わすな!『近世ヨーロッパ風の街並みだ』って言わせとけ!


 ……皆さんが思っている以上に『中世』は窮屈ですよ。安易に言わせないでください。

 


 では次。




 ニ、教皇がいない、もしくは王様(諸侯)より立場が下。



 ありますよね、教皇がどこかの王国にいて『これはこれは国王様!』とか言うやつ。そして教皇はだいたい腹黒キャラです。

 そもそも中世の権力ピラミッドでは、教皇が一番上(次にその保護者の皇帝)。彼はどんな国にでも教会を通じて口を挟めますし、なんならその土地から税を徴収することも可能です。


 中世最強の権力は教皇。


 これは絶対に揺らぎません。

 もし国王より下に教皇をつくりたい場合、宗教をその国限定のものにしましょう。そうすれば教皇の発言力を国内限定にすることができます。

 ただあまり過激な宗派だと、隣国と戦争になりかねません。さじ加減が難しい。

 教皇、そもそも圧倒的に強い宗教が存在しない場合、これは逆に王様を強くするチャンスでもあります。上手く文章操作して王様の権力を高めてください。(宗教のトップを王様にするとか。)


 教皇と王様は相入れない。これだけ理解すれば特に問題ないでしょう。

 




 三、なんか商人が多い。


 これは線引きが難しいんですが、商人が活躍しだすのは近世ととることが多いです。


 中世はそもそも諸侯達の領土の中で全てが完結しているので、あまり商人は来ません。というか来れません。特に中世初期なんかはまだまだ開墾が進んでおらず、そこらじゅうが森、森、森でした。

 森はヨーロッパ人からするととても恐ろしいところで、狼や盗賊、その他摩訶不思議なものが現れる魔界みたいなところです。

 そんな所に好き好んで入ってく商人は、骨も残さず消え果てます。

 だから誰も行かない。そりゃあ商業なんて発達しないですよね。

 これは中世が簡単に旅なんてできないことにも繋がっていますよ。




 四、貨幣経済が発達している。 

 

 貨幣経済は商業があって成り立ちます。以上。




 

 五、魔女狩り、異端審問が日常茶飯事。


 これは中世でもゼロとは言いませんが、殆どが近世以降に行われたことです。

 ジャンヌダルクの異端審問で中世のイメージが強いんですかね?


 中世の村、集落というのは、今なら精神病院に送られてしまうような人でもちゃんと村の一員でした。


 異端審問は近世に入って以降に新教、いわゆるプロテスタントの台頭が原因で盛んに行われるようになったものです。

 これは『規律国家論』でも語られていることでして、異質な存在を排除する動きは近世以降です。


 これは強力な力を持つ宗教が存在しないと(この場合はカトリック)まず起こりませんので、注意が必要ですね。

 いきなり、『魔女狩りだー』ってなったら「??」ってなりますよ。主に歴史オタクが。

 





 こんなものでしょうか。

 初めに王様が偉いことを否定した時点で出落ち感がありましたね。

 まあ王様が偉かったら、取り敢えず時代区分を近世初期にしときましょう。これで歴史好きから鼻で笑われることはない筈です。

 あとは……キリスト教に変わるなにかを用意することですかね。

 やっぱりヨーロッパは宗教の影響が大きいので、これがないとそもそも歴史が始まらないまであります。頑張ってこれを考えるとリアリティが増すんじゃないでしょうか。



 ……さーて、だいたい言いたいこと言ったかな。


 二話は気が向いたら書く予定です。(正直ネタ切れ)




二話読みてぇな、って思った方はブクマお願いします!

皆さんが忘れた頃に次話投稿するかも?

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