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死闘!もうひとりのボス?


 ――はぁ はぁ はぁ


 ヒカルも追いつき、4人はなんとか25階層に逃げ込んだ。


「ボ、ボーマンのオッチャンは? まだ回復してねーのか???」

「ん? オマエらか……どーした? 焚き火にでもあたるか?」

「いやいやいや、そんな御隠居さんみたいなことしてねーで助けてくれよ」

「ほほう。ワシに助けを求めるとは何ごとだ?」

「アレだアレ!」


 その時、入口の向こうにハナモグラのボスが立っていた。


「ほほう。ハナモグラのボスか……久しぶりに見たなあ~」

「お、さすがイフリート! 余裕じゃねーかよ」

「あ、ああ……通常モードのワシなら恐るに足らんからなあ~なにせ、やつら火に弱いと来てる」

「……で? おっちゃんモードのボーマンなら、どーなんだ?」

「うむ。ヤバいな」

「えええー!」

「しかし、アレだろ、おヌシらの合体技で一撃だろ」

「う、うむぅ……アレやると……俺らも死んじゃうんだよなあ~残ライフ4だし……」

「ふむ。しかしだ。やらねば一方的にやられるだけだぞ? どうやらハナモグラのボスのやつ、レッドモードっぽいじゃあないか。あそこまで巨大化したのは……なぜだ?……あ……」

「ん? どーしたおっちゃん」

「さっきのだ。さっきの聖水攻撃が上の階まで行ったんだな。ハナモグラは水を吸い込んで巨大化、凶暴化するんだ」

「な、なるほど……ふむう……」

「ちょ、ちょっとどーすんのよ。逃げるの? やるの?」


 ヒカルが考えてる間、ディアーナはさっきの火の玉を投げつづけた。ハナモグラボスも警戒して近づいてこない。しかし……目に見えてだんだんと……巨大化していった。そして……


「キャッ ちょっと何よ」

「いやいやぁ! やめてくださいデスー」

「あ……ちょ……そ……そんなトコは……」


 大量発生したハナモグラが女神達にとりついて服の中に入り込んでいた。


「……なんだ? なんでアイツら女神達ばかりに取り憑いてるんだ? ボーマン」

「みんなオスだからな」

「え?」

「ボスだけがメスであとは全部オスだ」

「ん? エロいってことか? オスのハナモグラは」

「うむ。フェロモンと言ったかな。やつら発情期にはメスに群がるらしい」

「ほほう……」


 ヒカルはしばし見守ることにした。


「ちょ、ちょっとそんなトコ入るな!」

「ヤ! ワタシの服を破くのはやめるのデス!」

「は、はぁ……はぁ……き、気持ち……よ……悪いのですぅ」


 ボーマンもヒカルの横で見守っていた。


「ふむう。実害は? あるのかな?」

「種が違うからな。ないだろう。あるとしたら……」

「キャーッ こら! 脱がすな! ふ、服を脱がすな!」

「あるとしたら、恥ずかしいってくらいだろう」

「なるほど」


 半ば期待に胸とかそれ以外とかを膨らませて様子を見ていたヒカルとボーマンだったが、2人にも驚異が迫っていた。


「ぐはっ」

「お? ど、どーしたボーマン!」


 声に横を向けば、ハナモグラのボスがボーマンを羽交い締めにしていた。


「ワ、ワシとしたことが忘れとった!」

「な、何がだ!」

「ボスだよボス! メスのボスは……オスを喰らうんだ!」

「ほほう……達者でなボーマン!」

「や、こら! ガキ! 助けろ!」

「ぬ? 命令か?」

「いやいやいや助けてくれー……ください! お願いします!」

「ちっ、しょーがねーな。次は俺が襲われそうだし……おいディアーナ!」

「な、なによ! 今忙しいのよ!」


 女神たちの回りにはさらにハナモグラが集まっていて、ディアーナの衣裳は半ば脱がされ、エレナの服はところどころ食い破られていた。フィオリナに至っては、フィオリナの汗だかなにかの液体に触れたハナモグラが幸せそうな顔をして昇天していた。


「遊んでねーで、こっちこいよディアーナ」

「あ、遊んでなんてないでしょ! 襲われてんの! 見れば分かるでしょ」

「うむ、Bカップだな」

「いや、そこじゃなくて! Cだし!」

「あれ? Dって言ってなかったか?」

「いや、そこはいーから、助けなさいよ!」

「オマエさあ~忘れてないか? コイツら火に弱いんだよ」

「あ……」


 ディアーナは思い出したようにファイヤーボールを打ち出して、ハナモグラを蹴散らしていった。

 

「な、なんでもっと早く教えないのよ。貞操の危機だったじゃないの」

「貞操の危機? なんかそれは大丈夫だってボーマンが言ってたぜ?」

「ってそーいう問題じゃないでしょ!」

「まあまあ~でだ、そのボーマンが今まさにボスに食われそうなんで、助けてやってくれないか」

「はーあ? ワタシが? なんでエロボーマンなんか助けなきゃいけないのよ!」

「うむ。天が使わせし美の女神、ディアーナにしかできないことなんだ」

「な……おだてたって無駄よ」

「いいや、美の女神ヴィーナスでさえディアーナの前にはかすんで見える! ああ、俺は罪深き存在だ! ディアーナの美しさを直視できず、いつもいつも冷たくしてしまうのだから!」

「わ、分かったわよ。なんかムズムズするから、ドバーッとやったげるわよ」

「うむ。じゃ、あとは頼んだぜ!」


 ヒカルはエレナとフィオリナを抱えて下の階層に逃げ込んだ。すると


 ――ヴァーン ファイヤ――――――ッ


 ディアーナの声が響くと、扉がしまっていてもその熱が伝わってきた。


 その後、ヒカルが25階層を覗き込むと、炎を浴びて復活したボーマンと、巨大なハナモグラの丸焼きがあったという。




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