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あめ

作者: 副菜

雨が苦手だ。


湿気で髪の毛はぺったりするし、洋服も濡れるし、そもそも外に出たくないし。


それにあの人のことを思い出すから、苦手だ。


もう興味無いはずなのに。

もう吹っ切れたはずなのに。

嫌いになったはずなのに。


ふとしたときに脳裏にあの人との記憶がフラッシュバックして嫌になる。


あの時、傘渡してくれたな。とか

1つ思い出すとそれをきっかけにぶわーっと全部思い出しちゃうんだ。

一緒にカレー食べたな、ポニーテール似合ってるって褒めてくれたな、全部くだらない思い出のはずなのになんで覚えているんだろう。


きっと、忘れられないくらい好きだったのかな。

それともただの未練なのかな。


今になってはもうそんなのはどっちでもよくて、もう忘れたくて仕方ないけど、私ばっかり今でも思い出してその度に泣いてしまうのは悔しいから。


雨が降る度に、カレーを見る度に、今あなたが気になってる女がポニーテールにする度に、いや、たまにでいいかな。

時折私のことを思い出して、あいつ今頃どうしてるんだろうなって考えてくれないかなーって。思っちゃうんだな。

何でもかんでも好きな人と関連させるのが得意な私はとても生きるには向いて無さすぎる

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