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身体から‥なんか出てきました

あの変な膜がなくなってから、見るもの聞くもの触るものすべてリアルすぎるし、あんまり考えないようにしてたけどもう何日も同じ感じだといくら論理的な私だって認めざるを得ない。


‥うーん‥もしかして私、生まれ変わった‥とか?


『生まれ変わり』とか二次元の世界じゃん、とはたから信じていなかった私に新たな出来事が起きたのは昨日のこと。


お昼寝‥というか一日中ほとんど寝ている私だが、いつもように気持ちよく寝ていると昨日、突然身体に違和感を感じた。


「‥う?」

(なんか‥!‥なんか‥痛い‥かも?)


たとえるなら、コーラを一気飲みしてゲップを我慢してるのにその上まだ飲まされているような。

これ以上膨らまない風船に無理矢理空気をつめられているような感覚だった。



普通の赤ん坊ならここで痛みに似た違和感に泣き喚くだろうが、あいにく私は成人女。何が起こってるのか、冷静に分析していた‥‥眉はちょっと寄ってるかもしれないけど。



違和感を感じる前と変わったことは、心なしか自分の身体から何か出てるように感じること。こう、目を凝らすとうっすら青色のモヤみたいなのが見えるんだよね‥


(うーん、何かなこれ‥。

しかもさすがにここまでくると夢の中って考えにくいよねぇ‥)


痛みといいいろいろとリアルすぎるのだ。むむむむと唸っていると、私のお世話付きの人が私の様子に気付いたのか、慌てて部屋を出ていった。

少したつと、ヒルデさんとともに帰ってくる。


「ミリアちゃん!」


名前を呼ばれたのでとりあえず目を向けると、心配そうなヒルデさんに身体をさすられる。


「ミリアちゃん!‥大丈夫?痛くない?

ハンナ、すぐにあれを持ってきて!」


「はい、奥様!すぐに持ってまいります!」


バタバタと急いで戻ってきたハンナさんの手にあったのは、揺りかごだった。ウズラ卵くらいの透明な石が所々にはめ込まれていてキラキラと輝いている。


ヒルデさんは私を抱き上げてその揺りかごの中に寝かせた。


「う?」

(‥?‥痛くなくなった‥?)


この小さな身体からは相変わらず青色のオーラみたいなのが出てるけど、さっきまで感じてた違和感はさっぱりなくなっていた。


「とりあえずはこれでいいわね‥。

ダリウスに伝えて急がせないと」


はてなマークをひたすら浮かべている私とは裏腹に、ヒルデさんは要領を得ているようにテキパキと指示を出している。


いい歳をした大人としては、ここでヒルデさんに説明を求めるところなんだけど‥


(私、しゃべれない!)


どうやらこの身体はまだ生まれてそんなにたってないらしく、しゃべることは不可能だった。


(‥まぁ、とりあえず痛いのはなくなったし、ちょっと様子みてみよ‥)




そして昨日の出来事から今までじっくり観察した結果。


やっぱり生まれ変わってるっぽいです!なんでかはわからないけど!


そして、ヒルデさんはこの身体の『私』のお母さんで、ダリウスさんはお父さんでした‥‥いや、なんとなく察してましたけどね?


ついでに昨日の違和感みたいなのは、魔力を持って生まれた赤ん坊にはみんなに起こることみたい。大抵の赤ん坊は、その瞬間に大泣きするもんだから、泣かなかった私は我慢強い子だとダリウスさんことお父さんにデレッデレに褒められました‥絶対この人親バカだ‥


で、魔力を持った赤ん坊にはお互いを抑える対の存在が必要らしい。


これは私の推測だけど、たぶんこの身体から出てるモヤに関係してるんじゃないかな?


お父さんも、理由はわかってないけど赤ん坊同士、なにか安定させる効果があるんだろうって。



そして今日から私まだ赤ん坊だけど、お見合いみたいな顔合わせがスタートしたのでした。




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