表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/122

8、カーニバル(狩り)だよ




クエスト「ゴブリン祭」


繁殖期でゴブリンが大量発生してるらしくクエストが大量に張り出されていた。

内容はゴブリンを5体狩って首を持ち帰るだけの簡単なお仕事。

Fランクの受けれるクエストの中では報酬がいい方だし、昨日買った武器の試し切りと魔法の確認のため受けることにした


例のゴブリンが大量発生している洞窟は凄いことになっていた

見渡す限りゴブリン、ゴブリン、ゴブリン

壁どころか天井にもゴブリンが蠢いていた


「見ろゴブリンがゴミのようだ!」


思わず言っちまったよ

だが問題ない

エミリアはネロとお茶してるだろう

ミュラーは天使としての仕事らしく国を出ている

つまり、今はぼっちだ!前世と同じようにな!

好き放題ヒャッハー出来るわけだ


「まずは、普通に【ファイヤーボール】」


目の前のゴブリンを焼肉にした

ゴブリン達は俺の存在に気づき襲いかかってきた


「無駄無駄ぁ!【クリムゾンテンペスト】!」


火属性上級魔法を発動!炎の嵐に襲いかかってきたゴブリンは焼かれて灰になっていく

俺のテンションもハイになってくる

炎の嵐から逃げ延びた奴は短剣で首を跳ねていく

虐殺楽しいです!

そんなとき叫び声が聴こえた


「ぎゃああああ!熱いいいい!死ぬうううう!」



馬鹿そうな金髪の男がゴブリンの群れの中にいた

なんであの中に人間がいるんだ?

ゴブリンって一応、人間襲うはずなのにあの男にあいつ等何もしてなかったぞ


どうしよう助けるか、面倒だし何も見なかったことにしてこのまま灰にしようか?


人殺し?異世界に来たとき常識と良心を捨ててるんだよ

そんなこと気にするわけないだろ


「うおおおおおッ!!」


「…………。」


嵐の中から炎の塊が飛び出してきた


えー、あの中、灰にならず生きてるとか人間じゃないのかよ

一応、消火してやるけど【ウォータースプラッシュ】


「お?火が消えた?俺は自由だ……!」


喜ぶ男は全裸だった……


股間には光魔法【ライトモザイク】がかかっていて隠されているのが救いだった


「あんたが助けてくれたんだな危うく焼け死ぬところだったぜ」


そうは見えないくらいピンピンしてる

助けたっていうより俺が燃やしてたんだけど気づいてないな


「俺はテオ、見ての通り普通の人間だ」


普通の人間は上級魔法くらって、ただで済むはずないし


「普通の人間は全裸じゃないだろう……」


何、芸だったの?笑えばいいの?



「だって服着るの面倒だし、邪魔だろ?」


なんだただの変態か


その時、全裸から槍が生えた


「……ぇ?」


全裸は驚いた顔で自分の胴体を見ていた

あ、投げ捨てられた


目の前で人が死んだああああ!?


まぁ、気にするほどのことじゃないか

異世界でも人は死ぬんだ当然だ

だから動揺しなくても俺は正常なはず……!


全裸を貫いたのはゴブリンだった。冠を被った髭のゴブリンだった。……俺より頭2つ分、身長が高いゴブリンだった!


ゴブリンエンペラーが現れた!

Lv200あるぞ。ゴブリンの分際で俺より身長が高いなんてギルティ


無骨な槍には血が滴っていた。あれは全裸の分だけじゃないな……駆け出し冒険者が大勢来てるの見ないはずだぜ


ゴブリンエンペラーがこちらに槍を向けて走ってきた


遅い!半歩横に動きすれ違いざまに首を跳ねて、終わった


「……。呆気ねぇ!」


「お前強いな!」


「こいつが弱いだけじゃね?」


…………。ん?全裸が生きてる


「お前なんで刺されたところ塞がってんの?」


「体質じゃね?」


「へぇ、体質ねー」


試しに腕を切り落としてみた

体質が気になってなった反省などしない!


「痛ええええ!」


あら不思議、切り落とした腕が血煙になって、再生した


「何しやがるんだ!?」


「お前やっぱり人間じゃないよな?」


「あれぇ?謝らないのか?反省は!」


「どうでもいいじゃんよ」


異世界だし不死の生き物くらいいるか


「……どうやったら死ぬのか気になるな」


「や、止めろよ!殺さないで!」


「まぁ、優秀な盾ということは分かった」


「盾って……痛いものは痛いんだぞ!」


「全裸は黙ってろ」


「全裸の何が悪い!誰だって産まれた時は全裸だったはずだ!」


さて、ゴブリンエンペラーの死体、売れるよな?持って帰るか……袋に入らねぇな、鎖に巻いていくか


「おい、全裸、お前はどうする?ゴブリン狩っていくのか?」


「馬ッ鹿!俺、戦えないんだよ。付いていくぜ!」


「一人で行けよ……」





全裸がパーティーに加わった?



読んでいただきありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ