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7、武器を買いに




別に魔法だけでも戦えるが武器があるほうが安心感が違う



てなわけで武器を買いに街へ繰り出した



ふむ、武器って以外に高いな


「ベイルに貰った金じゃ足りねぇや……」


仕方なく金をエミリアに借りた


「年下の女に金を借りるなんて勇者情けない……」


自己嫌悪?否、通常運転だ


「別に後で返していただけるなら問題ありませんわ」


「そ、そうだよな返せば情けなくないよな!」


「雄樹様はもっと卑怯な方だと思ってましたがぁ、つまらないことを気にするんですねぇ」


「金をなめたらいかんぜよ?」


前世は金のことでとんでもないことがあったんやで……

まぁ、それはそれとして魔法で物の価値が見抜けるようだし



いざ征かん!武器屋制覇!



一軒目


駄目だ高いくせに大したことないのした置いてない


二軒目


安い!でも大量生産してる質の悪い武器だ!


三軒目


高い!武器の質は悪いし二軒目より酷いもんだ!


四軒目


ハリセン、ピコピコハンマー、冷凍の大きな魚などなど!武器屋じゃないだろおおおお!?


五軒目


普通の値段、普通の質、これはキたか!


……店員がウザかった凄くウザかった思い出したくないくらいウザかった。もう疲れたよパ○ラッシュ……次で今日は最後にしよう


六軒目


武器屋に入ったとき、圧倒的な存在を感じた

そこにあったのは古びた一振りの剣だった


「おい、店主、これなんだい?」


「いらっしゃい、それはよくわからん男が売っていった剣だよ」


「よくわからん男だ?」


「顔を隠してる訳でもねぇのに顔を見ることができなかったんだ。いや、違うな顔を思い出せないんだ」


「魔法か?」


「さてな、俺にはわからねぇ。でも絶対こいつには叶わねぇって確信と不思議な温かい感じがした。だからか、その売れもしねぇ剣を買いとっちまったのさ」


「売れない?なんで?」


「その剣、抜けないんだ。だからどんな形なのかも知らない」


「へぇ、抜けないのか……」


勇者なら抜けるんじゃ、と思って引いてみたがびくともしなかった……!


「本当に抜けないな。呪いか何か?」


「いや、凄腕の鑑定士に見てもらったがそれはないらしい。でも、何かが宿ってるって話だ」


「ふむ、剣に宿ってる何かに認められないといけないわけか。しかし、物好きは買いそうじゃねぇか?」


「そういう連中には見えない上に触れなくなるんだよ」


「そりゃ、凄いなぁ」


魔法使う剣なんて普通ないだろ

異世界での普通なんて知らないけどな


「で、いくらなのこの剣?」


「おぅ『その剣を抜くことが出来た者を譲ってくれ』と言われてな?抜けねぇ限り売れねぇのよ」


「律義にそんなこと守る必要ねぇじゃん」


「俺は男だぜ?約束は破らねぇよ」


なるほど、呪われてるのは剣じゃなく店主のほうだったか……約束って名の呪いに。

痛いこの考え超痛いよ


「まぁ、いいや。他にも良い武器あるみたいだし」


周りにある武器どれもが今までの店とは比べ物にならないほどの価値がある


それなのに客が俺しかいないのに違和感を感じた


「この店ちょいと変じゃないか?」


「お、気付くとは中々だねぇ。ここは普通の人間には見えない店なのさ」


「なるほど、普通じゃない奴しか来れないと」


まぁ、些細なことだな


「この短剣と鎖、刀をくれ」


「まいどあり」


……高かった。エミリアに借りた金が消し飛ぶほどに


「また来るぜ」


抜けない剣……いや、前勇者の剣を抜く方法を伴ってな


前勇者の剣かは勘だけど





防具買う金は無くなった

……防具なんて要らねぇ!制服で十分だぜ!





読んでいただきありがとうございます!





感想カモン!

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