やっちゃえ●●●●●●!
結局、精神的に血が足りなくなるということで『ししょ~』呼ばわりは断念することになりました。
「ますたぁ~。くすぐったいよ」
「ん。もーちょっと」
「うみゅ~」
ベッドの上でにゃんこを膝の上に載せ、尻尾をもふもふなでなでしているところです。耳もなでなでしています。癒されます。精神的に癒されます。その手が尻尾からお尻に伸びてきたらにゃんこの貞操が大ピンチですが、にゃんこ自身まだその事に気付いていません。一生気付いてはいけません。
一通りにゃんこセクハ……もとい使い魔とのスキンシップを堪能した魔女は、さっそくにゃんこの勉強成果を見定めるべく外に出ました。
「σ(゜∀゜*)」
畑仕事や掃除をしていたスカルくんが一体何事かと首を傾げます。
「ファイヤーランスを使って見せてね」
「うん。わかった。どこにむければいいの?」
「じゃあとりあえずスカルくんにでも」
「ェェェエエエ<(;゜゜Д゜゜ll)>エエエェェェ」
いきなりターゲットにされたスカルくんはびくりと骨を震わせます。
一瞬逃げるべきかどうか悩みますが、ここで逃げ出したらあとで酷いお仕置きが待っていることは確実です。
しかしこのままターゲットロックオンされたら、確実に骨が炭化してしまいます。骨密度ゼロのすっかすかぼーんになってしまいます。
「((((;≡д≡;i))))ヵ゛タヵ゛タ㌦㌦...」
か、かくなる上は避けるしかない! と決意に燃えるスカルくんでした。
度胸が据わっているとも言います。
「じゃあいっくよ~♪」
「やっちゃえバー……じゃなくてにゃんこ!」
「らじゃ~! ふぁいや~らんす!」
気の抜ける掛け声と共にファイヤーランスが発射されます。
五本の炎槍がスカルくんに襲いかかりました。
「ε=ε=ε= ┌(;;;;´゜ェ゜)┘」
避けました。
「ヾ(´Д`*)ノ"=3=3=3」
更に避けました。
「ヤベ!!Σ(゜Д゜;≡≡≡≡≡ヾ(;゜д゜)/ニゲロ~!!」
ちょっと掠りそうになりましたが避けました。
「|壁||(・´ω`・ ;)))。。。サササッ」
最後の二本は壁際に隠れることでやり過ごしました。
こうしてスカルくんはにゃんこのファイヤーランスを全弾避けることに成功したのです。なかなか見所のある骨です。
「ホッ…(*゜д`)=з」
安心指摘が抜けてしまうのも仕方がないでしょう。スカルくん、お疲れ様です。




