ぱっふぱふの窒息攻撃?
「にゃっ! にゃーっ!」
「やるねぇ。巫女猫くん♪」
にゃんことティゼットはなかなかにいい勝負をしています。
ティゼットは正統派達人剣術を駆使し、にゃんこは決まった型はなくとも勇者との模擬戦で鍛え上げた動体視力を駆使してその攻撃をさばいています。
ちなみにつば競り合いの電撃効果は魔法によって封じられてしまいました。
レベルの高い戦いを繰り広げるにゃんこたちに会場も静かに見守っています。
しゃべったり盛り上がったりするのがもったいないぐらいに二人の戦いは見事なものでした。
「ま、まけないもんっ!」
「ほほーう。じゃあこういうのはどうかな?」
「え?」
それまで剣による攻撃一辺倒だったティゼットは、今度は体術も交えて攻撃してきました。
「にゃっ!」
油断していたにゃんこはティゼットの蹴りを腹に食らってしまいます。
「にゃう……」
一瞬息の出来なくなったにゃんこは苦しそうに呻きます。
動きの鈍ったにゃんこを見逃すほどティゼットも甘くはありません。
「最後はサービスしてあげるわよ♪」
「にゃぎーっ!?」
剣を鞘に納めたティゼットは素手でにゃんこに襲い掛かりました。
「にゃっ!?」
「ほいさ、つっかまーえた♪」
「にゃーっ! みゅぐーっ!!」
なんと、ティゼットがその大きな胸ににゃんこの顔をうずめてしまいました。
ぱふぱふです!
勇者が大喜びしそうな巨乳ぱふぱふなのです。
「みゅぐーっ!!」
しかし大きな脂肪……もといおっぱいで呼吸を封じられたにゃんこは捕まえられたまま苦しそうにもがいています。
おっぱいに興奮するほど大人ではないにゃんこにとって、これはただの窒息攻撃でしかありません。
じたばたと暴れていますが、もちろんそれで解放してもらえるほど甘くありません。
「みゅぐっ!」
にゃんこは背後に腕を回して、そして……
「ぴぎゃーっ!!」
ティゼットの羽を掴んだのでした。
「みゅ?」
いきなり奇声を上げて倒れたティゼットににゃんこが首をかしげます。




