可愛いよにゃんこはぁはぁ
「で、五回戦はいよいよ準決勝だよねぇ。こりゃあにゃんこの優勝も夢じゃないかな?」
黒鍵騎士に膝枕をしてもらいながら魔女がごろごろしています。
腕の中にはぱんつを履き替えたにゃんこがまだ涙目で収まっています。
「みゅん! みゃうっ!」
その間もにゃんこの尻尾を魔女がしごいているので変な感覚に襲われるにゃんこなのでした。
一度ああいう事をされてしまって敏感になっているようですね。
にゃんこからエロにゃんこになるかもしれません。
ヤバイ傾向ですね~。
「……魔女殿。にゃんこの試合もそろそろですし、いい加減やめてあげた方が」
黒鍵騎士がやや窘める口調で言います。
にゃんこの反応がいちいちエロいので目のやり場に困るようです。
魔女はエロい反応であればあるほど息が荒くなって目が血走ってきているのでかなりやばいです。
このままにゃんこに襲い掛かってもおかしくないかもしれません。
「はぁ……はぁ……可愛いよにゃんこ……はぁはぁ……」
「……一体どこのセクハラオヤジですか」
そんな魔女を膝枕している黒鍵騎士は片手で顔を覆って深々とため息をつきます。
このまま道を踏み外さないように気を付けてあげたいところなのですが、果たして自分にそれが出来るのかどうか不安になります。
本気で暴走した魔女を止められる存在などこの世のどこにもありません。
「準決勝の対戦相手はティゼットって名前だな。データには妖精剣士ってあるな」
勇者が資料を見ながら言います。
「ようせい? はねがついてるの?」
にゃんこが興味深そうに質問します。
「そりゃまあ、妖精ってぐらいだから羽はあるだろうな。金髪碧眼の巨乳らしい。じゅるり」
「……勇者殿。よだれが」
「おっと。ふきふき」
想像……いや、妄想だけでよだれがでてしまったようです。
勇者が口元をふきふきしています。
ちなみにちっぱい以外は興味ナッシングな魔王はどうでもよさそうにあくびをしているのでした。




