浮気者!
まさかのエロテク勝利を収めたにゃんこはやや気恥ずかしくなりながらもますたぁのいる貴賓席に戻りました。
「た、ただいまぁ……」
やや気まずそうに言います。
「うっ……うぅ……にゃんこが浮気したぁぁぁ……」
そして黒鍵騎士の胸でさめざめと泣く魔女の姿を目にするのでした。
他の女にエロ行為を働いてしまったことが予想以上にショックだったようです。
ちっぱいを揉むだけならまだ我慢できたのですが、角を触って絶頂させてしまったという絶望的な事実に打ちひしがれているようです。
黒鍵騎士はそんな魔女をかいがいしく慰めています。
いつもならそこまで優しくしないように心掛けている黒鍵騎士ですが、今回ばかりはさすがに魔女が可哀想になってしまったようです。
可愛がっている使い魔が自分からエロ行為を働いた上にほかの女を骨抜きにしてしまったのですから無理もありません。
しかも無自覚にやっているあたり最悪にタチが悪いですしね。
魔女の黒髪をなでなでしながら困った眼でにゃんこを見るのでした。
「う、うわきなんてしてないよ! まけそうになったからちょっとつのにさわっておこうとおもっただけだもん! まさかあんなことになるなんておもわなかったもんっ!」
涙する魔女ににゃんこも困り果てて言い訳をします。
しかしにゃんこの言い訳は魔女を元気づけたようで、黒鍵騎士の胸から頭を上げました。
「本当に浮気じゃない?」
「ほ、ほんとうだよ! ぼくはますたぁがだいすきなんだよ!」
魔女を怒らせると血も凍るようなお仕置きが待っていることは勇者と魔王の例を見て理解しているのでにゃんこは必死です。
もちろんあの二人とにゃんこでは扱いが違うのでしょうが、それでもお仕置きは恐ろしいものなのです。
特に魔女のお仕置きは。
「じゃあこっちにおいで、にゃんこ」
魔女は両手を広げてにゃんこを迎えます。
抱きしめる気満々です。
「うん」
魔女の機嫌が直ったようでほっとしたにゃんこは喜んで抱きつくのでした。




