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かくごをきめる

「いたたたぁ~……」

 壁まで投げ飛ばされたにゃんこはふらふらと立ち上がります。

 戦闘続行不可能なほどのダメージではないようです。

 にゃんこの貞操はまだまだ安全ですね。

「とっさにぼーぎょまほーでまもったからだいじょーぶだけど、すごいなぁ。りゅーせーきっくもきかないんだぁ」

 ぱんぱんとほこりを払いながら、にゃんこは考え込みます。

「おっと。もふもふもはらわなきゃ」

 尻尾もちょっぴり汚れていたので綺麗にします。

 ますたぁの大好きなもふもふなので大切にしなければなりません。

「これでよしっと」

 綺麗なまっしろもふもふになりました。

 これで大丈夫ですね。

「むむ~。もうかくごをきめるしかないのかなぁ」

 もちろん覚悟を決めるというのはジャイロに負けて夜のご奉仕しますよ的な意味ではありません。

 まともな攻撃が通じないのならば弱点をストレートに攻めるしかないという意味です。

「みゅ……みゅみゅ……」

 にゃんこは心の準備をしながら、集中します。

「よし。じゅんびおっけー」

「おいおい、痛くないのかよ。結構な力でぶん投げたつもりなんだがな」

 にゃんこがけろっとしているのを見て、ジャイロが不思議そうに首をかしげます。

「うみゅ。いたいよ~。でもぼーぎょまほーつかったからへーき。ますたぁのぼーぎょまほーはきょーりょくだもん」

 えっへんとますたぁの自慢をします。

 にゃんこってばこういうところがたまらなく可愛いですね。

「だったら手加減は必要ねえな。どんどん攻めさせてもらうぜ」

 今までは夜のご奉仕目的だったのであんまりにゃんこを痛めつけるのはやめておこうと思っていたジャイロですが、そんな手加減が必要ないと分かり、遠慮なくラッシュをかけます。

「みゅ、みゅ!」

 にゃんこはジャイロのラッシュをよけながら、背後に回り込みます。

「へっ! 無駄だ無駄だ! どんな攻撃も通じねえよ!」

 ジャイロは背後をとられても攻撃が通じないと高をくくっているようです。

 その隙は遠慮なくつかせてもらうにゃんこでした。

 にんまりと笑って攻撃準備に入ります。

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