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股間にりゅーせーきっく(*^▽^*)

「うおおー! 巫女猫最高ー!」

「尻尾さわりてえーっ!」

「あんなかわいい子が痛めつけられるなんて耐えられねえー!」

「でも勝ち進んだらロリコン魔王の餌食にー!」

「誰か傷つけずに勝ってくれー!」

 にゃんこの勝利に会場盛り上がりまくりです。

「ますたぁただいま~」

「おかえりにゃんこ~」

 貴賓席に戻ってきたにゃんこがますたぁに抱きつきます。

 右手で尻尾をもふもふしながら左手で頭を撫でて褒めてあげます。

「えらいね~。というかにゃんぱんちが決め技になってない?」

「うん。にゃんぱんちだいすきだから、できるだけこれでかちぬこうとおもって~」

「そっか~」

「うん。がんばるね」

「がんばってね~」

 その様子を眺めていた魔王がぶつぶつとつぶやいています。

「……いくら可愛くても男に襲い掛かるつもりはないのに……ないのに……」

 会場の魔王ブーイングがよほど堪えているようです。

「でも確かに可愛いよな。女の子にしか見えないし」

 勇者も感心しながらにゃんこを眺めています。

「ぼくってそんなにかわいくなってる?」

「おう。とてもじゃないけどいちもつぶらさげてるようには見えないな」

 ぎゅ、とにゃんこの股間を掴む勇者でした。

「ぎにゃーっ!!??」

 勇者としてはおふざけ半分だったのですが、にゃんこは涙目で叫んでしまいました。

「勇者……」

 そしてにゃんこへのセクハラを許さない魔女がゆらりと立ち上がりました。

「げ……待て! ちょっとしたおふざけだ! な!? 落ち着けって!」

 勇者は慌てて弁解しますが、もう遅いです。

 魔女は勇者に拘束魔法を仕掛けます。

 相手が勇者なので簡単には解けないものにしています。

「ぎゃー! 何するつもりだ!?」

 叫ぶ勇者を無視して、魔女はにゃんこに振り返りました。

「にゃんこ。勇者の股間にりゅーせーきっくかましていいよ♪」

 にっこりと、死刑宣告をしました。

「ほんと?」

 にゃんこは仕返しができると分かって顔を輝かせます。

「ほんとほんと。ほらほら、やっちゃえにゃんこ~!」

「おー!」

 たたたた、と助走をつけてにゃんこが飛び出します。

「待てー! 俺が悪かったー! 許してくれー!」

「りゅーせーきーっくっ!」

「ぎゃあああああーーーーっ!!」

 にゃんこのりゅーせーきっくが勇者の息子に直撃しました。

 勇者、撃沈。

 復活はおそらく数時間後でしょう。


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