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ますたぁだったら……

「では可愛らしい巫女さんを魔王陛下の魔手から守るために頑張りますかね」

 ミコトの方も俄然やる気が出ている。

 魔女の方はロリコンが多いのなら女装をすれば見とれてしまって注意力散漫になると考えていたようですが、それは魔族を甘く見ていたとしか言いようがありません。

 ロリ美少女を守るためになおさら燃え上がるのです。

 あの腐れロリコン魔王のお手つきにされるぐらいならいっそ自分がここで叩きのめしてやった方がまだしも救われる、と考えているのです。

「にゃ。ぼくもがんばるよ」

 にゃんこも相手が油断しないことにほっとしています。

 やっぱり卑怯な気がしてもやもやしていたのです。

「……でもみことさんのしっぽってますたぁがよろこびそうだなぁ」

 なんてことも考えていたりします。

 まさしくその通りで、魔女が今にも飛び出しそうなところを勇者が押さえ込んで、黒鍵騎士が犠牲になったことなど全く知らないのですが。

「ではいくよ!」

 ミコトは右手のこぶしをにゃんこに向けて魔法を発動しました。

「にゃ!?」

 右手首に光の円環が出来上がり、そこから魔法が撃ち出されます。

「にゃにゃにゃ~!」

 どうやら狙撃魔法のようです。

 青白い光がぱきゅんぱきゅん撃ち出されます。

 にゃんこを狙い撃ちにするようです。

 遠距離攻撃にはあまり慣れていないにゃんこが悲鳴交じりに逃げ回りました。

「逃がさないよ!」

「にゃう!」

 機関銃のごとく撃ち出される魔法に、にゃんこはなすすべもありません。

「ええと、こんなときますたぁなら……」

 にゃんこは必死に考えます。

 ますたぁならどうするのかと。

 にゃんこからみたら無敵のますたぁです。

 行動を参考にすることに何のためらいもありません。

 にゃんこは魔女のことを心から信頼して尊敬しているのですから。

 もふもふセクハラ以外は。

「あ、そっか」

 そして思いつきました。

 ピンチを覆す必勝の手を。

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