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ロリハリボディよ永遠なれ

「陛下が最低なのは揺るぎない事実ですが、しかし一応は合意の上で行ったことですから、陛下のみを責めるのは筋違いだと私は思うんですがね」

 ここで黒鍵騎士がようやく主の援護をしてくれました。

 最低なのは揺るぎない事実だと断言してはいますけどね。

「確かにね~。合意の上なら魔王を責めるのも酷かな」

 魔女もその点は同意しました。

「いや、本当に合意かどうかは怪しいぞ」

 そして勇者が再びかき回します。

「どゆこと?」

「つまりだな、合意に見せかけて、あのロリコン親父がいたいけな少女を丸め込んでしまった、というパターンもあるわけだ」

「それって丸め込まれる方にも問題があるんじゃない?」

「確かにな。だが馬鹿な子ほど可愛いのも事実だし、ここで女の子を責めるのは男として遠慮したいところだな」

「馬鹿だと可愛いの?」

「からかいやすいし、丸め込みやすい。ちょっぴり馬鹿で巨乳だったりすると最高だ」

「死ねばいいのに」

「………………」

 魔女のセリフは辛辣でした。

 本気で死ねばいいのにという気持ちを込めて発言しているので、精神的なダメージがざくざくと突き刺さります。

「まあ確かにそういうことならあの司会が魔王を恨むのは仕方ないよね。それどころかよくもまあ仕事に徹してくれているものだと感心するよ」

「そうですね。あの司会は自分の私情をも観客を盛り上げる煽り文句に組み込んでうまく利用しています。感情を逆手に取る切れ者であることは間違いないでしょう」

「間違いないね」

「余は納得いかんぞ。もう一回あのロリ美少女をお注射してやろうか」

「やめておいた方がいいと思いますよ。あの司会の恋人は変態ロリコン腐れ魔王対策として成長魔法薬を利用してナイスバディになっていますから。陛下の欲求を満たすロリハリボディは失われています」

「なんだと!? なんてもったいないことをしてくれるんだ!」

 自分が変態ロリコン腐れ魔王呼ばわりされたことについてはあまり深く考えていないようです。

 魔王はロリハリボディが失われたことのみを嘆き悲しんでいました。



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